冬と春の狭間で – between the Winter and the Spring


<伊藤若冲の雪中錦鶏図>
<Jakuchu-Ito’s art work>

今日は朝から雪が降っていますね。
It’s been snowing since morning today.

春と冬の狭間らしく、ここのところはものすごく冷え込む日
と春めいた日が混ざり合ってる感じですね。でもまだ寒い日
80%って感じですが。それでも光の明るさや鳥の鳴き声は
日々の春の訪れの気配を感じさせてくれてます。

Now the season exactly is between the Winter and Spring.
Most days are still so cold, however I can find the sigh of
the Spring from place to place.

寒いのが嫌いな割に雪が降ると一気にテンションが高まる私。
どうかこのままつもるといいな・・と世の中の迷惑も顧みず
念じたりしてます。でも湿気を含んだ都会の雪は積もっては
すぐ消えて行く思わせぶりな雪ばかり。
雪景色を激写しにカメラ片手に一人旅(といっても都内)なんて
目論みもなかなかかなう感じじゃないです。


<春を告げる梅は満開です>
<Japanese plums which marks the coming of Spring are in full bloom now >

寒い中でも春化はぐんぐん進んでいて、この時期は梅の美しさ
に目をとめています。
Especially, Ume (Japanese plum) is beautiful at this time.


<可憐な梅の花>
<pretty Japanese plum flowers>

私は前々から梅の木のフォルムが好きです。花が、といより
あの枝振りがすぐれたデザインをしているのです。
I like the shape of Japanese plum tree.

<梅の枝振りのデザインは秀逸です>
<I think the brunches design of Japanese Plum is superb.>

古来からの絵師のこころをくすぐる気持ちがよくわかります。
So, I deeply understand that Japanese Plum “Ume”
have grabbed ancient painters heart.


<歌川広重の「亀戸梅屋敷」>
<Hiroshige Utagawa “Kameido Ume yashiki”> 


<鈴木春信の「夜の梅」>
<Harunobu Suzuki “yoru no Ume”>


<伊藤若冲 「雪梅雄鶏図」>
<Jakuchu Ito “setubai yukeizu”>


<狩野山雪 「老梅図」>
<Sansetsu Kano “robaizu” meaning old plum >

太い幹の大胆な太い筆でガガっと描いたような枝振りと
細い枝の繊細な雨のすじの様な枝振りが絶妙にからみあった
感じがなんとも言えません。花は枝のフォルムを生かすように
「隠すなんてとんでもない」と言うそそとした感じで咲いて
います。絶妙なバランス。
梅ばかりは日本家屋が一番似合うとおもいます。


<日本家屋とベストマッチです>
<I think that Japanese house and Ume are the best match.>

制作への思いより時間の進み方がはやい今日この頃。
工房の開いている時間とやれる作業は限られているので
最近は睡眠時間をへらすことで新たな時間を捻出しています。
なんて書くとかっこいいのですが、
「春眠暁を覚えず」睡魔が私のやる気を凌駕するんです〜。
Time is passing faster than my working plan.
Recently, I’m thinking I should cut out sleeping.
However….”In spring one sleeps a sleep that knows no dawn.”
Sleepiness outstrips Willingness….

さて、今日の雪「つもらない」と天気予報は言ってたけれど、
だんだん窓の外は白くなる・・工房はお休み、絵を描くべき
だよ、カメラ片手に出かけている場合じゃないよ。
でもこれが最後のチャンスかもよ〜。と天使と悪魔がうしろで
ささやいてます。
しかし写真などをアップする作業をしているうち雪は小降り
になってきました・・。
午後は机に向かって制作に励みます!天使の勝ち!

I love snow landscape, so if there is much snow on the ground,
I threw down my artist’s material and might go out to take some
snow picture with my camera.
Devil said me “let’s go out together! Snow is so beautiful!”
Angel said me “No, you should stay at home and do what must be done!”
Devil or Angel…..
Eventually, While I wrote this blog, the snow changed to rain.
Angel won.

今年は激写できなかったので、2008年の大雪の時の明治神宮の写真を1枚どうぞ。
Finally, I couldn’t take some snow picture this year (maybe),
I attached a snow Meiji shrine photo in 2008.

ノワールとの新鮮な日々 –fresh days with Noir


<モノクロの世界も刷って見ている今年です
大きな絵からの部分抜粋より>
<I’m trying to print in black color recently –from a part of the print art>

1月はひたすら工房で「刷り」の作業をしていました。
いつも常に多色でカラフルに刷るのがスタイルですが、
最近ノワールの世界にも惹かれます。
実は版画を初めて12年あまりになりますが、今まで
殆どモノクロの世界の刷りをしたことがありません。

I was attracted to print in black recently, In fact I have
very few prints about monochrome colors, because
usually my style is colorful.

版画をやっていて面白いのは同じ版でも入れるインクの色味
によってその表情が一変するところです。
ファブリアーノ ロサスピーナというイタリアの版画紙があります。
この紙に出会った時に、「この紙で黒で刷ってみたい」という
インスピレーションが湧きました。

It’s interesting for me print making that monochrome and coloful
prints appear very different expression and atmosphere even if
it’s the same plate.


<こちらも同じ絵のなかから部分です>

多色刷りを刷る同じ版の一方でモノトーンの世界も刷ってみてます。
刷り上がりの版画のみせる表情は多色のものとはやはり全く違ったものでした。
今更ながら新鮮な感慨があったりして、やはり版画の世界は
まだまだ奥が深いなぁと思うのでした。

At this late date, I’m feeling fresh emotion when I print in black.
And I thought There is always more to learn about print making. 🙂

スペインのカダケスのmini版画プリント展で入選した作品がカタログ
に載りました。手元に届くより一足早くデジタルで見られるとfacebook
の方にお知らせがきてました。すごい完成度でちゃんと画面上でページが
めくれて作家たちの作品をカラーで見ることができます。

I was chosen as a Spain 30th MINI PRINT INTERNATIONAL OF
CADAQUÉS Selected Artist in 2010.
Now, they published selected Artist catalog.
You can see on the web about details.

こちらで見れます。
Here↓
MiniPrint de Cadaqués

さて、6月の個展に向けて猪突猛進脇目もふらずに制作して行かないと!

And I have to rush headlong into my exhibition in Jun!

A Happy New Year! 2011


<In Japan the oriental zodiac of this year is a Rabbit,
so, I made the rabbit print for new year post cards.>

あけましておめでとうございます
Best wishes for a happy new year.

皆様にとりまして素晴らしい年になりますようお祈り致しております。
卯年ということで今年の年賀状はこの版画です。
面白いことがいっぱいの年にしたいです。
皆様本年もどうぞよろしくお願い致します。


<渋谷からの夜景>
<I enjoyed the evening view at the end of the year in Shibuya >

年末は工房終わってから年賀状と掃除をしているうちに
駆け込むように新年になりました。
親しい人たちとの忘年会2次会で行ったバーからの
東京の夜景は仕事納めの後だからか空気がすんでいて
キラキラしていてとても奇麗でした。
キラキラを見ながら街はなんだか元気なような気がして
来年はきっと明るい年になるんじゃないかな、と予感しました。


<毎年恒例?動物カレンダー右はお別れの2010チーム>
<My 2010animal calenders (the right side) said goodbye
to 2011animals (the left side) >

そして今年もさようなら2010年、こんにちは2011年
とカレンダーでお別れをつげて、松飾り飾って、
玄関に新年の迎え花も飾って謹賀新年を迎えました。
言霊を信じているので実現したいことを恐れずに口に
して行きたい・・そんな1年にしよう。
でも結局はそれって自分の努力次第ですよね。


<新年の迎え花>
<I put the new year flower at the entrance hall>

それでは素敵な1年を!
A Happy New Year!!!