麗しの京都(二)


< 哲学の道>

同志社大の学食でリーズナブルなランチを楽しんだ我々は一路バスで
「銀閣寺道」へ。ここが「哲学の道」直近のバス停です。
銀閣寺はただいま修復工事中ということで、今回はスルーする事にしました。


< この時期哲学はちょっと無理・・の哲学の道>

「哲学の道」出発点界隈はお昼時を過ぎ、既にかなりの人人人でした。
とても「哲学」できる状態ではありません。そこはもはやメッカ巡礼
状態でした。人々は行く人来る人数列ずつの行列で歩いています。
観光シーズンにここに来るなら、銀閣寺道から南を目指す歩き方を
お勧めします。逆から来た人たちは、おおむね水路から一本離れた道を
歩かざる終えない状況でした。
ですが、そんな過酷な環境であっても、やっぱり来てよかった!と
思える水辺の桜の風情でした。
途中、GoofyMANIAさんに教えて頂いた版画ギャラリー高野に立ち寄りました。
哲学の道からほんの20メートルくらいはいった所に
ありますが、急激に静かな雰囲気になります。
ここは主に木版画作品を取り扱っているギャラリーです。
http://www.gallery-takano.com/
他にもポストカードやグリーティングカードなど本刷りしたものを
リーズナブルなお値段で購入する事が出来ます。私も数枚のカードを
購入しました。


< 途中美しいしだれ桜もありました>

そしてまた、過酷?な行脚へ・・・。
自分のペースで歩けないからか、皆なだんだんとうつむき加減に・・・
その視界には人々の行進がもたらした白い土煙がたちあがっていました。
道々の途中何組かの外国人パフォーマーが音楽を奏でていました。
中南米のハープ弾くものあり。フレンチテイストのヴァイオリンと
アコーデオン弾くものあり。がしかし、洋物と日本の桜はやはりちょっと
ミスマッチなのでした。なぜかお琴を弾く日本人はいませんでした。
そろそろ、ぎゅうぎゅうの哲学の道はおなかいっぱい・・
というあたりでちょうど道も終わり、そのまま道なりに南禅寺を
目指しました。主題が桜だったので、今回はお気に入りのお寺、永観堂
もスルーです。

南禅寺。ちょうど今年のJR東海、春の京都キャンペーンポスターに選ばれた
お寺です。見事な桜を手前にした三門のポスターは東京のJRの駅あちこちに
これでもかと貼られたものでした。
http://recommend.jr-central.co.jp/others/museum/kyoto/spring_2008_02.html
ここで私は重要なポイントに気がつきました。ポスターの絵は人間の視点
じゃなかった!広い境内に点在する桜、壮大な三門も立派です。でも
脳内にインプットされてるこぼれ落ちんばかりの桜+三門という絵とは
また違った雰囲気でした。そしてさらに三門の上にはあふれんばかりの
人が鈴なりになってました。


< 人で溢れ帰る南禅寺三門界隈>

あぁ・・私のイメージ・・。それにしてもポスター効果かすごい人です。
水路の方まで行きましたが、我々急にここで人の多さに疲れきってしまいました。
人に酔ったというところでしょうか。

その後は、Goofyさんがいなければ知り得なかった、ルート、インクライン
と琵琶湖疎水沿いの桜を楽しむことに。

kykotosakura015.jpg
< インクライン、ここも大人気でした>

インクラインは南禅寺を出た所の旧線路沿いにある桜で、地元では有名
らしいです。ここからさらに琵琶湖疎水の水辺沿いを平安神宮方面
に向かって歩くと、ずっと見事な水辺と桜の景色が楽しめるのでした。
疎水沿いを歩けるなんて知りませんでした。


< 癒しのスポット琵琶湖疎水沿い>

ここは明らかに穴場感ただよっていました。観光客は神社仏閣に集結
するのか、散歩してる方は主に地元の方々のようでした。


< 疎水沿いには動物園や美術館などがあります>

碧い美しい水べに立派な桜が続きます。この散策は、人ごみに萎えていた我々
をゆったりと癒してくれました。


< 大市街地とは思えないきれいな水>

途中平安神宮の大鳥居が現れました。大鳥居から入り口までは更に100メートル
くらい歩かなければならなさそうでした。視界には再び人人人。既に足は棒状態
です。まぁ欲張ってもね・・・と夜桜見物に出かけるつもりの我々は
大人の決断でここは一つ見送る事にしました。
また来るからね。と心の中でつぶやく私。


< 船からの眺めも楽しめます>

その後も疎水沿い終点?まで散策を楽しみ、時刻は既に5時頃。
チェックインのために宿に向かった我々でした。