上海水族館と昆虫館

上海ルポ続編です

今回の上海旅行の目的の一つは博物館、美術館、ギャラリー巡り
です。というわけでキラキラ電車に乗って行った浦東エリアでは、
上海海洋水族館、上海大自然野生昆虫館に行きました。

まず上海海洋水族館へ。アジアで「最大級」というこの水族館、「最大」ではないのか?という疑問は残りますが、なかなか見応えありました。
世界を8ゾーンにわけての展示、火山の爆発音や、ジャングルの野鳥の声などBGMにも趣向をこらしてます。あまりの噴火音に魚が心労しないかやや心配になりました。155メートルものトンネル水槽もあり、巨大ザメや、3メートルもあるアマゾンの怪魚ピラルクが頭上を泳いだりして迫力満天でした。

印象に残ったシーンとして、
*鴨とワニが同じ水槽にいた。
 ←これは何を意味してるんでしょうか。
*上海のアザラシも水中立ちしていた。
 ←日本の動物だけたってる訳じゃないらしい。
*広いペンギン館の水槽のペンギンが5羽くらいしかいなかった。
 ←横のテレビビジョンには世話係のおじさんに餌を貰う数十種類 のペンギンちゃんの姿が。
 気になります。あとのペンギンどこにいったんでしょうか・・・

お次は、上海大自然野生昆虫館です。
ここはなんというか・・・レトロというか退廃的ムードのただよう場所でありました。ちょっと見世物小屋感がなくもなく・・・。みている側に微妙な後ろめたささえ感じさせました。なにかゲージやガラスケースがややせますぎるのです。

昆虫は生きてるものだけでなく標本もたくさんありました。
美しい世界の蝶などかなり数があり見応えあります。おしむらくは、経費節減なのか、すいてるからつけてないのか、照明が所々しかついてなくて、暗すぎてちょっと見づらい状態だったこと。
これら貴重な蝶や、タランチュラなどわりとお手頃価格で売ってますが、もちろん買って帰ったらワシントン条約に違反、成田で没収、なので眺めるだけです。お土産用に標本を額装などもしてましたが、どうもその額装が思いっきり裏目にでてるようでした。コバルト色の美しいアマゾンの蝶。なぜかハート形に切り抜かれたピンク色の紙の中央に鎮座し、さらにハートマークの装飾品が飾られてます。うーんこのセンス・・・微妙です。
見終わっての感想は「大自然野生昆虫館」、少々名前負けしてる感
否めないな。という所でしょうか。でもちゃんとヤギもフクロウもいましたよ。隣同士だったけど。世界最小のピグミー猿もかわいかったです。ヘビのコーナにいたけれど。

平日はどちらもスキスキでゆったり見られます。八景島シーパラダイス(行った事はありません)でぎゅーぎゅー詰めでみるならば上海水族館オススメです。
気分はムーミン谷のヘムレンさんなら無数の蝶の標本がある大自然野生昆虫館も必見でしょう。


写真1は上海のアザラシも水中立ちしていた!の図


写真2は大迫力頭上をいく巨大ザメ!の図


写真3はカメムシの顔はチャップリン?ユーモアのある展示の図

ちょっとお知らせ

昨日発売のHanakoのイラストの仕事をしました。
占い特集号で私は「アイルランドの数秘術占い」(P44〜57)
のところのイラスト描いてます。
もし機会があったら見てみてくださいね。

それから今出ている「版画芸術」134号の112ページに
私が通っている工房「ザボハウス」の紹介がでてます。
原宿という好立地。プロの作家や、イラストレーターや
趣味として来ている方、皆、仲良く楽しく(笑)気概を持って
制作している工房です。
こちらも機会があったら見てみてください。
私の作品も小さいながら載ってます。

キラキラ電車に乗る

滞在中、上海はずっとくもり後夜雨というお天気でした。
気温は東京と殆ど同じ感じです。

二日目はまずBUNDバンドと呼ばれる外灘(ワイタン)エリアへ。
クラシックな洋館を総合商業施設として再開発したビルをさらっと見学。
ここはしいていえば丸の内に最近、建っている商業ビル群と似ていて一つの
ビルの中に、おしゃれなレストランと、スパ、ファッションのショップが
一緒になっている様な所でした。お値段も東京に近かった。

お客様も時間が早かったせいか殆どいなくて、日本人の奥様お二人がカフェ
で優雅にブランチしてました。
地元の庶民の皆様指数ゼロな感じです。面白かったのは現代アートのオブジェ
やフィレンツェで作ったと言う真っ赤なガラスのシャンデリアなど、インテリア
に東京のそれとはと違う光るセンスを感じた点です。

というわけで、早々に引き上げて、キラキラ電車に乗って、対岸の世界屈指の
高さを誇る東方明珠塔がある浦東(プードン)エリアへ。

正式には外灘観光隧道(ワイタン観光スイドウ)というらしいですが。キラキラ電車
の方があってます。滞在先のFさんに「面白いから乗ってみて」と言われて乗って
みました。確かに、人生で一回は乗ってみる価値あります。
対岸までの地下道を5分かけて走るのですが、ガラス張りのワンボックス(イスなし)
片道30元(480円)はここではかなりお高いです。

走り出すと前方にドリルのようにグルグルと回る電気の光が。
我々はこの光のトンネルを進んで行くのでした。なんか微妙にチープなかんじです。
すると前後左右でレザー光線(を模した?)光がこちらに向かって発射。ムム・・
これは攻撃なんでしょうか?光に目がくらんでいると今度は前方に揺らめく人影3体が。
それにしてもこの揺ら揺ら具合は一体何かしら?と思わず凝視しました。どうやら下から
空気を送りこまれた風船人形のようです。手が長く作られてるので車体にぶつかってきたり
なでまわしたりのびっくり攻撃付きです。あっけにとられているうちに電車到着。
降りてきた外国人(100%観光客)はみな曖昧なウーパールーパー顔です。

上海に行かれる皆様、このキラキラ電車、片道30元ですが、往復券買うと40元と
お得です。たぶん片道だけで十分です。でも一回は乗ってみる価値ありますよ。
題してレトロイリューション。上海、懐広し。

というわけで今日はここまで。