赤い海


<海岸沿いは延々と赤いのでした>

昨日はちょっと息抜きにドライブ。
学生時代の記憶にある海浜公園へ・・・・。
そこは確か人口浜にそって芝生の公園が広がるなかなかの憩いの場所
・・・のはずでした。しかし記憶の糸をたどってついたそこは
各所アスファルトで固められ、それ以外の場所は南国調の木々が立つ
裏寂れ感否めない場所になっていたのでした。
6月の週末とは思えない人気のなさ。一体公園はどこへ行ったのか・・・。


<南国調の花。君の名は?>

海岸にはカップル二組とグループ一組。殆ど貸し切り状態です。
目の前には赤い海が広がっていました。これが赤潮というやつでしょうか。
きれいなような不気味なような。貸し切りなので気分よく波打ち際を
散歩しました。波の音というのは癒しの効果があるのでしょうか。
心に心地よく響くのでした。
がしかし、目の前には厳しい現実が広がります。
目にしたもの、死んだワタリガニ。死んだクラゲ。死んだ貝の皆さんetc,
どうやら波打ち際とはそうしたものが打ち上げられる場所のようで
あります。


<美しい拾いものもしました>

でもつまりこれって生きてるワタリガニが住んでるってこと?
意外にこの海大丈夫なのかもしれない・・・。
いや住んでいたのはもはや過去なのでしょうか。赤い海では息もできないか。
近くには遊泳禁止の看板が。
「この辺りにはエイがでます。さされると有毒です」とかかれてありました。
同じくさされるとしびれる水クラゲの亡がらがいっぱいあったところを
みると、泳ぐにはあまりにリスキーな海なのでしょう。
東京湾カムバック。

防波堤をザーっと歩き回る大量のフナムシにこちらの気分もザーっと
なったところでそろそろ帰ることに。

それにしてもあの素敵な公園はいったいなぜこのようなことに・・
と帰って来て近代の必殺技Google earth で検索したところ、謎が
とけました。なんのことはない、公園を間違えしてました。
私が行きたかった公園は稲毛海浜公園というところでした。
http://www.mapple.net/photos/I01200047701.htm
名前も場所もうる覚えの私はそのお隣の幕張海浜公園のしかも
力の入ってない海岸沿いに行ってしまったのでした。
もっと庭園などを配してる力の入っている部分もちゃんとここには
あるのでした。おそらく公園的には沿岸部分はほぼ駐車場扱いの
ような感じなのでしょう。ある意味穴場かも?
http://www.cue-net.or.jp/kouen/makuhari/

幕張メッセのあたりはバブル崩壊で開発の勢いが止まってしまった
エリアです。そんな寂しさが公園にはにじみでてました。
でも帰りにちょっとのぞいた最近できたアウトレットはものすごい人で
つくりもハワイのショッピングセンター風。
幕張メッセの新しい風を感じたのでした。

制作・制作・・また制作・・・


ここのところ日々制作漬けです。
11月に外苑前のギャラリーハウスマヤさんにて個展をすることに
なりました。
思惑よりはかなり早い月の個展となりましたが、なんとなく
個展が決まるときって、その日付に運や縁のようなものを感じる
ので時間的ゆとりがないにもかかわらず、一日悩んで決めてしまいました。
(といってもこれは既に数ヶ月前の出来事です)

そして今、日々11月に向けての真剣モードです。
どうしても一点一点の制作に時間がかかってしまうので、
まだ数ヶ月先とはいえ、すでに余裕のない状況になってます。

毎日、黒二スや、インクや塩化第二鉄液などにまみれての作業・・・。
銅版画は作品を描くだけでなく、職人としての要素も大きい
ところが魅力です。もう9年目になりますが、まだまだ
日々発見、学びも魅力もつきることがありません。

週末はちょっとしたブレイクということで、久々に開催された
学生時代のサッカーサークルのOB会に顔をだしました。
連綿とつづく後輩達がちゃんと存在していたこと。
そして皆なかなかの好青年、好少女?達だとわかって安心と
同時に嬉しいひとときでした。
それにしてもみんな学生とは思えないほど洗練されていて、
スタイルも良かった・・・時代は変わったのか・・・。

ブレイク異次元を垣間見て、再び色々な液体やらインクまみれの
日々にもどる私なのでした。
あっそうは言ってもちょこちょこ飲んだりして遊んでますが。
息抜きも大事大事。っていうかわりとさぼってます。→こら
つまり気ばかり焦っているのか?

麗しの京都(四)

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< 宿からの鴨川の眺め>

一泊旅行ということで、勢い込んで一日目にしてで3日分くらい
凝縮した京都見物を楽しんだ我々は二日目、すでに朝からかなり
おつかれモードでした。

今日は、昨夜京都案内をしてくれた二宮さんが再び案内してくださる
と、あたたかい申し出をいただいたので、お世話になることに
いたしました。前夜の時点ですっかり疲れ果てた我々の要望により
本日の予定は「ゆったりまったりコースで」とお願いしました。
Nさんこと二宮さんの提案で、桜で有名な平野神社でのお花見会という
ことにあいなりました。

我々には唯一死守しなければならない、門限ならぬ電車限?がありました。
行きと同様、激安のチケット故、帰りの新幹線も2時半もしくは
8時半京都発という過酷な2択しかなかったのでした。長居したい気持ち
をぐっとこらえ、翌日のことを考えて早めの電車を選びました。が
このチケットもし乗り遅れたら替えが聞かないとの緊張をしいられます。


< 風情ある鴨川沿いの桜>

チェックアウトをすませた後、待ち合わせまでの時間、桜咲く鴨川沿いの
朝の散歩を楽しみ、その後、四条のデパ地下でお花見用のお酒とおつまみ
をゲットしました。

待ち合わせたのは、西陣にあるル・プチメックというパン屋さん。
ここは二宮さん一押しのパン屋さんで前回若冲展の時も、教えてもらった
のにそのとき間違えて手前にある違うパン屋さんで買い物をして帰った
というアホな落ちがついてしまったのでした。

お店はイートインも出来るカフェスタイルで、いい雰囲気です。
ハード系やタルト、バケットサンドなどなど多種多様の美味しそうな
パンがずらり並んでいました。パン好きの私です。ついつい
「そんなに買ってどうする?」というくらいのまとめ買いをして
しまいました。お店のHPはこちら↓
http://www.le-petitmec.co.jp/

ここから北野天満宮をさらっと経由して平野神社に向かいました。
途中、なんとも魅惑てきなお店が・・・
「まつひろ商店」さんというがま口屋さんで、お店の外のディスプレイだけ
でも萌え〜(やや死後)な品揃え。二宮さんの奥様もここのがま口を
お持ちとのことで見せていただくとこれまたかわいい・・。
すごく入りたかったのですが、両手には帰りの荷物とパン、花見の荷物
がてんこもり。これではがま口をなぎ倒すに違いありません。
かなり後ろ髪ひかれましたが、次回来るからと思い直し、通り過ぎました。
市の中心の3条にもあるそうなので、またの機会にいきます。
HPはこちら(あぁかわいい)
http://matsuhiroshoten.com/

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< 多種多様な桜が咲いてます>

平野神社は二宮さんご夫妻が結婚式を挙げられた神社だそうです。
http://www.geocities.jp/daa01397/
http://kyoto.cool.ne.jp/kyotocity/niwa/hirano.htm

境内ではちょうど結婚式を挙げている新郎新婦がいて、古式ゆかしい良い
雰囲気のなかご神木の前で記念撮影をしておりました。

ここの神社は多くの種類の桜を擁しているそうで、この時期はどの
タイミングできても順々に咲く桜のどれかを楽しめるそうです。
二宮さん曰く、今年はなぜか一時に殆ど咲いているということで、
ありがたくもほぼ満開の多種多様な桜を鑑賞することができました。

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< 続、平野神社多種多様な桜>

神社の本殿横が広場のようになっていて、そこには無数のソメイヨシノが
植えられていました。こんなに一つのエリアにソメイヨシノが凝縮されて
植わっているのを見るのは初めてです。

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< 桜でいっぱいの広場>

見上げる空は満開の桜で埋め尽くされています。
正に「桜の雲のあいだから青空が見える」といった風情です。
地上は特設のお見合い会場となっておりました。

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< お花見会場も桜でいっぱい>

東京と大きく違う点は、「席料」というのを払っておくと場所が「予約」
出来るシステムになっているというところで、大きな枝垂れ桜などの下は
「○○様」と書かれた札が置かれておりました。
ここでも屋台システムが出来上がっていて、それぞれの屋台が自分の縄張り
のようなものを持っていて、お席代を支払うと、すでに赤い布がひかれている
台座?のような畳二畳分くらいのスペースで即お花見を開始することが
できます。条件はその縄張りの屋台さんから飲み物や食べ物を調達すること。
我々も運良くかなりいい感じの場所を確保することができました。
屋台のお得なおつまみ付きビールセットで乾杯し、満天の桜のもと、
楽しい宴を開始したのでした。

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< 我々の宴席からの満天の桜♪>

その後はこっそり持ち込んだものなど飲み食いしつつ、二宮ご夫妻との
楽しい語らいはつきず、気がつけばあっというまに帰京の時間が迫って
おりました。

タイムリミットがなければあのまま気分よく永遠と宴会してしまいそうな
楽しいひとときでした。今までのお花見のなかで間違いなく1番です。

前日の夜の京都巡りと、夢の京都でのお花見。本当に夢にまで見た桜の京都
体験を満喫することが出来ました。これも地元の方のアドバイスあって
こそです。お心配りいただき、ご案内して下さった二宮さんご夫妻には
心より感謝申し上げます。

というわけですみません忙しすぎてちょっと間があいてしまいましたが、
夢の京都巡りツアー日記はこれにて終了です。