芸術の秋


<松本里美さん展覧会DM>
<satimi matsumoto exhibition DM>

芸術の秋到来です。

It’s thought in Japan that Autumn is the best season
for art.
I’d like to introduce my friends exhibition today.
I helped and will help to display 2 of them.
When I see copper plate printing works of my friends,
I can feel that there is always more to learn making
copper plate printing.

今日は友人関係の展覧会や、最近見つけたすてきなアーティスト
をご紹介します。

先週日曜日、今週日曜日と友人の搬入お手伝いしました&します
予定です。最初のご紹介は先週お手伝いした


<松本さん会場風景 1>

松本里美さんのグループ展「essential spirits 」

松本さん初め、ジュエリー作家の方の展覧会です。
この時期にふさわしいクリスマスをテーマ題材にした版画作品、
「柳模様の物語」の原画連絡など、華やいだ作品が会場にならびます。
松本さんはこの柳模様のシリーズにてギャラリーハウスマヤにての
装画コンペ審査員特別賞を受賞したという実力の持ち主。会場で
物語りを追いながら作品を鑑賞することができます。


<松本さん会場風景2>

2010年11月15日[月]−11月20日[土]
時間=12:00-19:00
最終日17:00まで

表参道画廊
東京都渋谷区神宮前4-17-3 アークアアトリウムB02 03-5775-2469
http://www.omotesando-garo.com/index.htm

地図
http://www.omotesando-garo.com/intro/index.html

もうひとつ今週末搬入お手伝いさあせていただくのは
同じく工房の友人、中井絵津子さんの個展
「 platform 」


<中井絵津子さん個展DM>
<etsuko nakai exhibition DM>

ターミナルに入っていく列車。どこかの星なのか、迷路のような
不思議なその世界に、作品をみれば列車とともに入って行けるはず。
私と同じ伊東屋さんのギャラリーでの個展です。恐竜や小さい人たち
中井さんの絵の中にたくさんの発見があります。かわいい街をみに
いかれてみてはいかがでしょうか。私も搬入お手伝い。がんばるぞ!

●2010年11月22日(月)〜11月29日(月)(2010.11.13)

中井絵津子展 “platform”
日・祝/10:30am〜7:00pm
月〜土/10:30am〜8:00pm 最終日は5:00pmまで

銀座ITO-YA 8F ミニギャラリー
東京都中央区銀座2-7-15
TEL 03-3561-8311
http://www.ito-ya.co.jp/

最後の一つは残念ながらもう終わってしまったのですが、
前に工房にいた溝上幾久子さんの個展
「mizokami icuco EXHIBITION」


<溝上幾久子さん個展DM>
<icuco mizokami exhibition DM>

国立のアートスペース88にて行われていました。


<溝上さん会場風景>

ちょうどご本人が在廊できない日に行ってしまったので、
お話できなかったのですが、その世界にまた魅了されてしまいました。
溝上さんの作品は毎回心を刺激されます。何ともいえない強い引力が
あり私は本当にひきつけられてしまうのです。線の抜き差し、版の腐食
の抜き差し、その間や空間の抜き差し・・全てに銅版画の魅力が込めら
れているとお思うのです。
構図のセンスも抜群です。今回版画をコラージュしたドローイング
作品が展示されてました。ちょうどコラージュ作品の構想
(実現させるかは別として)を練っていたこともあっておおいに刺激を
うけました。静かで力強くて素敵でした。

同じ銅版画作家さんの作品に触れるとつくづく銅版画の奥深さを
感じます。私などはまだ入口にしかいないような気持ちになるのです。
友人達の素敵な作品に刺激を受け、さて自分の制作に励まねば!

<番外編>

最近発見した素敵なアーティストをちょっと紹介。
And, at the end.. I’d like to introduce one artist who made a strong impression me.
Recently, I discovered him coincidentally in the internet.
I think that I’m glad that now is age of the internet.

Vladimir Kush というロシア人の画家です。


<vladimir kushの 作品>

幻想的な世界を描いてます。その画力は超絶ものでそれだけに
非現実的な世界に説得力をもたせてます。
世界は広くて、まだまだ知らない素敵な画家の人がたくさんいる
んだな・・ネット時代で良かった。
こんな風に突然インターネット上で出会うことができるのだから。

松本・安曇野 - Matsumoto ・ Azumino –

個展も無事終わり、いらしていただいた皆様、
いろいろと助けて下さった皆様、本当にありがとうござい
ました。

I would like to thank you most warmly for coming
in to see my exhibition and your kind assistance.

個展後の色々やるべきことなどが終わった後、疲れが
でたのか風邪をひいてしまいました。そんなこんなでブログ
の更新もかなり滞ってしまっているな・・と思っていたら
ベルギーに住む友人から安否を気遣う?メールが届きました。
心配かけました。
そう、確かに疲労で若干体調不良でしたが、もう元気に
なりました。そんな中、バイオリン友達二人と長野県の
松本・安曇野へ一泊旅行してきました。

After the exhibition, there was much that was
needed to be done for a while, after that I went to
Matsumoto and Azumino in Nagano prefecture
with my childhood friends .

<松本城 - Matsumoto Castle >

最初に訪れたのは松本城
松本城は別名烏城とも呼ばれ、その黒い堂々とした佇まいは
威厳がありました。現存する数少ないお城の一つで、
国宝です!テンション高まって、城内へ。殆ど木材でできた
重厚な城内は歴史の重みをずっしりと伝えてました・・・。

The first day, we visited Matsumoto city and went to
Matsumoto Castle. It was so beautiful. Matsumoto
Castle is one of a few Castles retain its original
features in existence are designated as national treasures.
It was built in 1504. I felt the warmth of trees inside
the Castle that was mostly made of wood.

<松本城、城内 - inside Matsumoto Castle>

時は戦国時代、敵の侵入を阻むべくしつらえられたその
階段の傾斜度は半端なく険しく、60度は超えるかという
角度の階段が次から次へ・・。この角度、とても手すり
なしには登れません・・しかも1段の1段の高さも高い!
これは敵も阻むけど、見方も阻むかも~。ちょっとした
アスレチックでした。自分が忍者だったら・・ここに隠れる。
と言う場所を妄想しながら進みました。

The Castle had various devices for defense.
Steeply-pitched stairs were one of them. I couldn’t
climb the stairs without the assistance of the railing.
I found many places to hide, if I were a Ninja.


<天守閣天井には「二十六夜神」のお札がありました>
<talisman ” the 26th moon night goddess”>

昇りきった天守閣の天井中心にお札のようなものを見つけ
ました。「守護神二十六夜神」を奉っているようです。
近くにはそれにまつわる看板がありました。

There was a talisman near the ceiling of top of castle
tower. I found a panel with an accompanying story
written on it.
One night in 1618, the 26th moon night (waning crescent)
goddess appeared in front of a lookout man and he
received one divine prophecy from the goddess.
“Make rice-cakes and distribute those among all your
clan on the 26th moon night of each month.
If you can do that, the peace and security of this Castle
will keep. ”
A lookout man told his castellan about that.
Since then, successive castellans of Matsumoto Castle
had been keeping this divine prophecy until the
“restoration of Imperial power in 1868”.
The panel said that “So, Matsumoto Castle passed
safely through a number of dangers.”
And until now, they have been dedicated to the 26th
moon night goddess.

I’d like to believe this episode.
the darkness became remote at the present day.
We couldn’t feel the moonlight as a “light” in Tokyo,
maybe the moon goddess can’t appear.

「1618年の正月、月例二十六夜の月が東の空に昇る頃
二十六夜様が、天守番の藩士、川井八郎三郎の前に美婦となって
現れ、神告があった。
『天守の梁の上に吾を奉杞して毎月二十六日には三石三斗三升
三合三勺の餅をついて齋き、藩士全部にそれを分ち与えよ。
さすれば御城は安泰に御勝手向きは豊なるぞ』」

このお告げを守り、明治維新まで実行してきたことにより、
松本城は幾多の危難を乗りこえて無事今日にいたっているの
だそうです。


<月を観るために作られた美しい部屋>
(上記のいきさつとの関係してるのかもしれません)
<There was a beautiful room for moon vewing>

こういうことって・・・あると思います・・。そして今でも
二十六夜神は松本城を守っているんですね・・。←信じる派。
現代は闇が遠のいてしまったからなぁ・・
月光を光として感じられない東京の夜。
月の神様も見えないですね。

<偶然サムライにも遭遇?何かのお祭りでした>
<We happened to meet the Samurai…?>

翌日は車で安曇野観光を楽しみました。
Next day, we took a tour around Azumino city by car.

朝、最初に行ったのは「大王わさび農場」

First, we went to “Daioh Wasabi farm”.”Wasabi” means
a green horseradish.
Wasabi can grow only in limpid (clear) stream.

<大王わさび農園 – Daioh Wasabi farm ->

一見、なぜ大王??とふざけた
名前のような響きですが、これもれっきっとした由来
のある名前でした。
1200年も前、この地を治めていた首領、魏石鬼八面
大王にちなんだ名前で、この大王は中央政権に敗れはした
けれどとても強いお人だったとか。亡骸の一部が治められてる
「大王神社」も農場内にありました。
ごめんね大王、ふざけてなかった・・。

<農園の美しい小川>
<There was a beautiful brook in the farm>

わさびは水のきれいなところでしか育てられないそうです。
ここの風景や、水は本当に美しく、朝から心が清められました。
ジョン・エヴァレット・ミレイの作品オフィーリアを思い出す
美しい小川が流れていて、時間が許すならしばらくそこに
留まっていたいくらいでした。
空気も美味しくて、いいな、信州。とここで感慨にひたり、生わさびを
購入しました。帰宅後、すりおろしていただいたら本当に美味でした。

There were a beautiful brook in the wasabi farm.
When I saw that, I remembered “Ophelia” is a
painting by John Everett Millais.
Certainly, I had a feeling she was lying in the water.

<ミレイのオフィーリアを思い出させました>
<this brook remembered me of Millais’s “Ophelia”>

いわさきちひろ美術館にも行きました。

After that, we went to Chihiro Art Museum Azumino.
Chihiro Iwasaki
http://www.chihiro.jp/global/en/index.html
is a famous illustrator and painter of children books.

子供の頃すごく目にしたちひろ作品、勝手に見慣れてしまった
感があったのですが、久しぶりにじっくり原画と対面したら、
その絵の持つ力はすごいもので深く感動しました。シンプルだけど
生きている。ちひろの生涯も加えて良く知ることができました。
優しい絵を描いたその人は強い信念を持つ芸術家でありました。
ショップで昨年出た本を購入。

There were affectionate children in her works though,
they had life strong in their eyes.

同館で開催中の企画展「国際絵本コンクール受賞画展」にては
尊敬する画家ドゥーシャン・カーライの作品にも出会え嬉しい
驚きでした。時間があまりなくてゆっくりできなかったのです
が、ここはゆっくりとおちついて過ごせる雰囲気の美術館でした。

And I could see some art works of Dusan Kallay who
I deeply respect here.
It was such a pleasant surprise for me.


<北アルプスを望む美しい安曇野一帯>
<Azumino>

とまった宿の温泉も気持ちよかったし、食べ物もどれも美味。
北アルプスを望む景色ものどかで美しく、空気もおいしい。
信州はいいところだったなぁ・・・。

Matsumoto and Azumino were nice place. Food is good,
hot spring also was nice, and The landscape was beautiful.

あと2日です


<会場に華をそえる素敵なお花をいただきました>

今まで過去4度個展を開来ましたがその全ては6日間でした。
始まると、あっという間に終わる感じです。
でも今回は初の11日間休みなしの個展。最初、その長さに
体力持つかなぁなんて不安でしたがそんな個展も残すところ
あと2日となりました。
日頃はじっと座って作業してることが多い私。足の筋肉が
激しく退化してることを実感しました。

連日いろいろな方とかわす会話もまた楽しみの一つです。
先日出版社のデザイン室の方が、奥様で同じくデザイナーの方、
それから私とタイプが似ているイラストレーターの人を
つれて会場に来てくださいました。その時の会話を総括すると
「夜中の(特に酒に酔った後の)仕事はまずい」というもの。
ひょんなことからその話題になり、イラストレータ氏がまず、
「夜、酒に酔って描いたラフは翌朝、冷めた目でみてみると
ボツになることが多いです」という。それを機に私も
「全く同感です。夜中は、いや〜なんかすごくいい絵かいちゃった
なぁ・・なんて悦にひたってるんだけど、朝になると魔法が解けた
ように、なんだこれは?と。特にお酒を飲んでるとダメですよね」
すると意外にもデザイナーお二人も口を揃えて同感だとおっしゃる。
出版社のデザイナー氏は「夜中につくったラフデザインは、ぼくは
かならず一日寝かせてからまた見直す事にしてます」と。なるほど。
皆で「それって大事かも」と共感しあって話はおわったのでした。
描き手だけじゃなくて作り手もまた同じ。日中、陽の光の中で見て
どうかって実はすごくモノづくりには重要なことかも。
夜はどうしても独りよがりなものを創造しやすい。


<真ん中の絵はシドニーへお嫁入りが決まった前回個展ギリギリ完成の作>

感性がものをいう仕事だから、どうしてもスケジュール立てて
いかないこともある。ひょんなことからひらめいたり(そう、だから
夜中のひらめきが発芽することだってもちろんある)、締切りや
個展前のギリギリのところで「何か」降りて来たり、でもそういうときの
作品って後からみると力をもってるなと感じます。
そういえば今回、お嫁にゆくことになった(売れた)絵、大きめの
2点はどちらもそれぞれ以前の個展直前に必至に仕上げたものだなぁ・・。

皆様と会場でお会いすること楽しみにしております!

追伸 あ、、英語でなるべく一言そえようと日頃小さな努力をしている
私ですが、すらすら書けるわけでなく、今は状況的に余裕がなくて
書けない感じになってます・・・って日本語でかいても意味ない・・。