しめくくり – at the end of the year in 2009


<”Stardust chant” Yoko Hayashi etching work>

I wish everyone good luck for the coming year.

昨日は友人ご夫婦宅で忘年会でした。
イタリアでシェフ修行のご経験がある旦那様がコース仕立てで
つくるイタリア料理はどれも絶品で、贅沢な夜でした。


<モッツァレラとトマトのカプレーゼ仕立て>


<縁起が良いというレンズ豆と鯛のメイン>

We had the yearend party at my friend’s home.
Her husband is a designer though, he has leaned
to cook in Italy for 3 years.
We enjoyed his special dinner, champagne
and red wine.

シャンパンマグナムボトル1本、赤ワイン2本。
かなり飲みました。でも何故か今日はすっきり。
年末はこういう楽しい行事があるから楽しいです。
そしてやっと大掃除も終わり、新年待機モードです。

And today, We spent clearing up house all day.
Japanese people have a custom of doing a
general year-end cleaning of both the inside
and outside of their homes to greet the New Year.


<玄関に梅の花を飾りました>
< Japanese apricot >

来年のお正月飾りは梅の花にしてみました。
しかし飾ってみて気付く・・・これってトイレの芳香剤のにおい?
まだつぼみが大量にあるので当面トイレの香りで過ごすことに
なりそうです。

I put Japanese apricot in the hallway for next year.

今年は終わり3ヶ月くらいまではずっと停滞の一年でした。
必然的にそうなった部分と、探求のためにそうなった部分と
半々でした。そういう年もあるわけで、でも一つ言えるのは
この間も頭の中では常に、描く事について、創作の事について
の思考を巡らせていたと思うのです。
たぶん土の上の私は今年はあまり成長せず、葉も増えず
花に至っては咲かなかったかもしれないけれど、土の下の
私は地道にではあるけれど根を伸ばせたんじゃないかな、
そうだったらいいな、と思う締めくくりの日です。


<右は来年のカレンダー、お別れを言う左2009の動物たち>
<right side 2010animals’ calender ,
say goodbye to 2009animals to the left >

さて来年はアグレッシブに行きたい、そんなワードが
頭に浮かびます。
じっとしてた分、体がうずいているような・・・。
その時、今年のばした「根」がものを言う・・のか?

I hope the coming year is a happy and successful one for you.

皆様にとって来年が良い年でありますように!!
ともに良い年にしましょう。
来年もよろしくお願いします。

“NO MAN’S LAND” -日本の中のフランスへ行く-


<NO MAN’S LANDのゲートもアートオブジェ>
<This is the gate of the “NO MAN’S LAND”>

「大使館」それは治外法権の地、そこは日本国であって
もはや日本ではない、日本国管轄権の及ばない場所・・・。
一般人にとって入りたくても入れない・・(亡命でもしない限り)
そんなちょっと夢とロマンを感じる場所です。(大きく言えば)
そんな大使館のひとつ、 フランス大使館で今、
「最初で最後の一般公開」と銘打って
アートのイベントのを開催しています。
これはかなり興味深いです。
さっそくアートウィークだった先週の木曜日、工房の友人
Mさんと観に行きました。

I went to the Contemporary Art Exhibition at French Embassy
with my studio friend last week. Usually, although the Embassy
is not open to the public, now we can visit there specially.

フランス大使館が、新庁舎へ移転下のを機に、旧庁舎に於いて
「 NO MAN’S LAND 」 と題された現代アートのイベントを
開催しました。

会期は2009年11月26日(木)〜2010年1月31日(日)
ウェブサイトはあるものの、まだちゃんとできてないという
おフランスな緩さ。
http://ambafrance-jp.org/nomansland/

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Titled ” NO MAN’S LAND ” the event a unique opportunity to
discover the previous French Embassy offices before
their destruction!

After the Embassy’s relocation, the former offices will hold
” NO MAN’S LAND “, bringing together world famous as
well as emergent artists from France and Japan.
The works, most of which will be created specifically on the
premises, will invade all the spaces both inside and outside
of the remaining buildings: offices, corridors, libraries, stairs,
basement, gardens…..
The visitors will be able to see all the fields of creation such
as visual arts, design, fashion, architecture or live performances…
All at once on this rare occasion!

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<例えば投光器に映し出される星の王子様の街>
<A town that showed up on a projector>

フランスと日本のアーティストを主体に建物の全ての部屋で
ヴィジュアル・アート、ファンション、デザイン、建築などなど
あらゆるジャンルの創作を見る事ができます。

<いろいろなタイプのアートが楽しめます>
<We can see a variety of contemporary arts >

旧フランス大使館の建物はレトロモダンな素敵なビルで、
部屋のひとつひとつもコンパクト。洗練されたその空間はなんとなく
コルビジェのセンスを感じさせます。(どなたの建築かはわかりませんが)
1957年に建てられたとあり、その時代にはおそらく最先端
であったであろう、設備や家具のしつらえは今時代を経て、
新しくて、かわいくてレトロモダンな雰囲気を完璧に演出していました。

The building of the previous French Embassy offices
has a retro-modarn style. It built in 1957.
Those compact and stylish rooms reminds me
of Le Corbusier. In fact, I don’t know which architect
designed this embassy though.

この雰囲気と、現代アートのコラボがまた良い感じでマッチしていました。
作家によっては期間中も創作し続けたりしていてまだ入れない部屋が
あったり、別館は明日から(行った日の翌日から)開催なんです〜
的ゆるゆるさ。ドアに直に手書きで案内やキャプションが書かれて
いたりしてその日本語ヘタ文字がまた妙に雰囲気になじみます。


<通路の壁もアートでいっぱい>
<the corridor’s walls were full of arts>


<制作途中、未公開の部屋も>
<undisclosed room because of the work in progress>

この思いつきの発端は(想像の領域ではありますが)フランス人なの
であって、それを実際このようなイベントに昇華させる
あたりがさすがだなぁ・・と感心してしまいます。ちゃんと
シトロエンとかエアフランスなどど企業スポンサーがついてました。
これほどの公的機関で、こんな面白くて手作りな感じのイベント
やっちゃうなんて。日本人だったらこのゆるさ、公的機関なら
なおさら絶対ゆるさないだろうな。

I thought French peoples are great, they have a love of art.
Because they set up this art project in public institution.

<芸大出身、伊勢谷友介が主催するリバースプロジェクトもカフェ
を展開。この壁画は本人の筆によるもの。イスは不詳。イスかわいい>
http://www.rebirth-project.jp/

正直、建物見物だけだったとしても、行ってみる価値十分にあります。
建物内部に入った時点で我々のテンションも一気に上がりました。
部屋が素敵なので、アーティストレジデンスにつかえたらいいのに・・・
と妄想が広がります。新婚さんのように、
「私、この部屋がいい、あ、やっぱりこっちの部屋でもいい」
とアートを鑑賞しつつも、かなりお宅拝見的要素も高かったのでした。
アトリエとして・・・使いたい・・萌え〜みたいな。

There were a lot of rooms which I’d like to use as my studio.

お隣には既に新庁舎ができてました。
こちらものぞいてみようかな〜と思ったけれどもちろん
そこは治外法権、鉄壁のディフェンスでした。警備員怖い。
その後、広い広い敷地の外壁周りを散策。元は徳川家の土地
だったのだそうです。敷地内には小さい森もある程です。
(from mapより)将軍家・・やっぱりすごかった。


<スポンサーも現代アート参加してました>
<some sponsor joined this event>

広尾駅への帰途中にあるドイツ大使館でも大使館の外塀を利用
して「ベルリンの壁崩壊写真展」をやっていて興味深く鑑賞。
なんか大使館イベント、楽しいかも。
その後はMさんとフレンチならぬイタメシランチをしました。
ランチワインに頼んだグラスの白は前日の客の良いワインの残り
なのか、信じられぬ重たさ。おいしかったけど、昼からまったり
したまま工房へ行きました。今日は贅沢だ〜by Boss な一日でした。