麻布十番祭

祭の季節ですね。
というわけで、昨日は「麻布十番祭」に行ってみました。


(どこまでも人人人の麻布十番商店街)

新聞広告に入ってたから、知ったのですが、かなり
昔からやっているお祭りのようです。
工房の友人のAちゃんがバイトしてる和物のお店も商店街
にあるとのことなので、訪問がてらいざ出陣。

到着してみると、かなりの道筋に縁日+沿道の飲食店の出店
がでて相当の人ごみです。
「イベリコ豚の串焼き」や「モエのシャンパン」(1杯1000円也)
など他所の祭の縁日とは異なるおハイソな出店が並びます。
もちろんそこに紛れて大阪北新地の屋台!
などベタな出店も多数あります。

Aちゃんのお店について、カワイイ手ぬぐいを2つゲット
しました。
「近所のフレンチのお店が美味しい小羊の串焼きを出してるよ」
とのAちゃん地元情報を得て、行ってみたそこは猛暑の中30人
くらいの人が行列してました。
シェフ自らシェフの衣装に身をまといお外で焼いてます。
これはありがたい。と思ったけれど、並ぶ根性がないので
「ヘェ〜」と確認して退散。某メジャーイタリアンチェーン店
のシャンパンは2000円で売ってるとか。
さすがアザブジュバーンですね。
有名(なんだと思う)シュークリーム屋さんの前もこれまた
大行列ができてました。

これは商店街、祭3日間でかなりの売り上げなんでしょうね。
と思っていた所、屋台裏の会話が若干聴こえました。
どうやら一日の売り上げは相当なものらしいです。
祭。やめられませんね。

それにしても男女問わずゆかたの若者がいっぱいいて、ゆかた
ムーブメント復活な感じでした。

お土地柄か、国際色豊か。公園の盆踊りではアングロサクソン
系のお兄さんも子連れのお父さんも「お富さん」踊ってました。


(踊る人々インターナショナル編。楽曲「お富さん」)

日本の男子はやっぱり恥ずかしいのか踊ってなかった。
でも女子は結構踊ってました。いいぞ日本文化。

缶ビール飲みながら縁日眺めてるだけでもなんか楽しいものです。
DNAに刻まれてるんでしょうね。祭。
最後は「豆源」で豆菓子買って六本木方面へ。
ヒルズまで縁日は続いてました。

ノワールな週末


<写真1>

週末二つの黒の世界に浸りました。
一つは土曜日。千葉市美術館にて。
祖母の見舞いの帰り「都市のフランス自然のイギリス」展に行き
ました。
http://www.ccma-net.jp/exhibition_01.html
ユーモア溢れる風刺画、そして時代を代表する作家達の版画から
多くの感銘と刺激をうけました。

そもそもは同時開催の「若冲とその時代」展が気になって気が付
いたこちらの展示でしたが行ってみたらむしろメインはこちらでした。
思いがけず、ギュスターブ・ドレの信じられない程緻密な小口木版
(といっても彫り師が彫っているのですが)の世界をかなりの数
目の当たりにすることができ、その線だけで描かれた黒の世界の
奥行きに感心しきり。さらに狂気を含んだブレイクの版画をみて
満足。そして一番心に残ったのは、ジョン・マーティンによる
銅版画のメゾチント作品「失楽園」の中の「天国に上る人々を
眺めるサタン」でした。その世界の雲は黒一色の世界なのに、
何色もの光、色を放ちうごめいていました。
まるで生き物のように。
細かいからすごいとか緻密だからすぐれているとか、そういう
領域ではもはやなく、そういう意識を飛ばしてしまう程、
生き物としての「生」を雲に与えてしまうその画力・・・
ちょっと打ちのめされました。
行って良かった・・・。そう思えた展覧会でした。

「若冲・・」のほうですが、「若冲」を冠にすべきでなかった
のでは?とちょっと思いました。ブームだからそうしてしまった
のか。
展示作品は決して悪いわけではありません。 応挙も芦雪も
蕭白もありましたし他作家の作品もよかったです。
ですが若冲作品は少ないので、なぜタイトル??・・感は
いなめません。タイトル代えた方が印象が良かったような・・

もう一方は日曜日。
bunkamura「Les noirs de Redonールドンの黒」展です。
http://www.bunkamura.co.jp/shokai/museum/lineup/07_redon/goods.html
オディオン・ルドンのリトグラフ作品を中心にルドンの描く
ノワールの世界が展開します。
ポスターにもなっている「蜘蛛」のリトグラフがなんとも魅力的。
入ってすぐ、これが動画化されていて、とってもかわいかった!
(注:これに関してかなり指摘されたのですが、時に私の
「かわいい」は一般的なそれとはかなりずれてるらしいので
その辺ご理解を)

始めて、ルドンをみたのはオルセー美術館でのパステル画でした。
幻想的な世界を描いたそのパステル画は保護のために暗い部屋に
置かれておりましたが、それでも色とりどりの深い色彩はパワー
を放ち心を奪われたのを今でも覚えています。
それだけに、「ルドンの黒」興味がありました。

それは1800年代に生まれた画家が描いたとは思えない奇想あふれ
る世界でした。私にとってはある種ユーモアさえ感じる怪物たち
が闇の世界で息づいていました。
その殆どはリトグラフ作品でした。
解説によれば、ルドンは生まれてすぐに里子に出され心を閉ざし
て成長したのだとか。ルドンの描く「黒」は同時にルドンの
「心の闇」そして「心の闇の開放」だったのかもしれません。


<写真2>

目玉の気球など。いくつか気に入った作品が動画化されていたの
ですが、立派なアート作品になっていて素材の良さと作り手の
うまさがみごとにコラボレートされてました。

それにしても前述の「都市のフランス〜」は栃木県立美術館の
収蔵作品。
後述のルドン作品は岐阜県立美術館の収蔵作品。
地方美術館の底力を思い知った週末でした。
いいかも地方美術館探訪。

動画シリーズ
写真1は「蜘蛛」とってもチャーミングにうごめいてました。
写真2は「目は奇妙な気球のように無限に向かう」これは他作品
と連作になっていて作り手のうまさが光ってました。

成長する家具

工房は夏休み、オケの演奏会も終わり、ようやく引越しの
整理に本腰を入れ始めました。連日の暑さも手伝ってほぼ
引きこもりがちです。
がしかし、いかんせん前が極小物件だったため、持ち込みの
古い小さい家具で物を山積みにして暮らしたいたので、入れる
器をまず買わないと物が片付きようがないのでした。

そこで週末を利用してはIKEAなどの家具屋に行ったりしてみ
てます。
行く先々で、色々な夢や妄想が膨らみます。が、小心者なので
とりあえず2月の水害でダメになったダイニングのイスを2脚
買って帰りました。そう、小心者なので4脚ではなくまず2脚。
IKEAの家具は全て自分で持ち帰り、組み立てる方式です。
いざ、家で組み立ててみると・・・
このイス、デカイよー!
(某CM風)
そびえ立つイスの背・・・もの凄く視界を遮ってます。
イスの背のみならず、座高も高い。IKEAは北欧の家具。
リトルで短足な日本人は足がうきます。
これも買い換え予定の昭和のにおいするダイニングテーブル
は高さが今時の物より5センチくらいひくく、このイスで
すわると太ももが挟まってしまいそうです。

その場でちゃんとすわったり眺めたり吟味したのに・・・
その時は普通の大きさだったのに、家に帰ってくる間に
成長したの?お前達。

そうでした、母に注意されてましたっけ「広い売り場で
家具をみるとなんでも普通に見えるけれど、家に帰ったら
大きいんだから、家が狭くなるんだから、気をつけなさい」
と。いや、その教訓、充分意識して買ったんですけどね・・
2個でよかった。このイスは多分ほかの場所で活用される
ことになるでしょう。

気を取り直して先週、私の画材や大量の紙類をいれる書類棚
を買いに再びIKEAに。まぁ普通の机の引き出しよりは若干
大きめだけれど、これなら大丈夫でしょう。ということで
お買い上げ。そもそも重さが30キロもあるので(IKEAの
家具は何でもとっても重いです)持ち手のないつるつる
段ボール抱えて持ち帰るだけでも必死です。
うかつに宅配など頼もうものなら6000円近くとられます。
必死にもち帰った以上、必死に家人が組み立てました。
でもやっぱり・・デカイよー。

いい加減学習しろよ自分。しぼむ夢と妄想。
大丈夫ダイニングテーブルを買う時はもう経験をつんでるから。
きっと大丈夫。
というわけで家具屋に潜む落とし穴に翻弄される日々。

教訓:おちついて、君んちそんなに広くないから。

でもやっぱり、成長してるとしか思えない・・
きっとそうに違いない。IKEAの家具

話題変わって

先日、ギャラリーハウスマヤさんで行われた
「装画を描くコンペティション Vol.7」に応募しました。
ありがたいことに、入選することができました。
工房の仲間も最終選考に何人も残っていて嬉しかった。
工房で良い仲間に出会え、切磋琢磨しあえることに感謝
しています。
同時に、まだまだだな自分はと思っているのでこれからも
きっちり個を突き詰めて行こうと入選を励みに新たな思いで
進みたいです。

http://www.gallery-h-maya.com/frame08.html