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ようこそ「Celtic Forest」へ

1999年より銅版画を作り始めて以来、ケルトの森をテーマに制作をしています。
多くの秘密や伝説を内包しているケルトの神話、国を持たなかった民族の知恵と信仰、ドルイド、木の暦、口承民話などは私を強く惹き付けました。それらからインスパイアされたケルトの世界は私の中で新しい森をつくり広がっていきます。
Yoko Hayashi

2006-12

スーパーエッシャー展

  • 2006-12-18 (月)
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  • 作成者:Yoko.H

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bunkamuraでやっている「スーパーエッシャー展」に行ってきました。
最も行っては行けないと思われる週末土曜日に行きましたが、案の定
非常にこんでおりました。
在庫があるか不安だった音声ガイドは豊富にあり、しかも無料と言う
太っぱらぶり。機種は今流行のニンテンドーDS。

という訳で解説付きでエッシャーワールドたっぷり堪能しました。
それというのも、非常な混雑故、全く進まないので、必然的に一つの
絵の前に3分〜5分くらいいることになり、時には絵と絵の間の壁なんか
もじっくりながめ、これを前向きにとらえれば、エッシャーの彫り
さばき、ビュランさばきを気兼ねする事なく細部にわたるまで
観察できたということになりましょうか。

人でいっぱい→進みが滞る→驚異的倒錯ワールドの緻密な絵→
じっくり鑑賞(ときどき音声ガイド)→人が溢れ代える→
進みが滞る→驚異的倒錯ワールドの緻密な絵・・・
会場はエッシャー的無限地獄が展開されさながらパフォーマンスの一部
のようでした。

初期の、風景画などは普通の風景画ですが、それ故にエッシャーの画力
のすごさがつたわってきました。どうもエッシャーは南イタリアの風景を
心から愛していたようで、それ以外の、自国オランダを含むヨーロッパの
町並み風景には味気ないものしか感じる事ができず、ファシズムが台頭して
以来、イタリアに行く事が叶わなくなってより、自身の心象風景を描く
ようになっていったそうです。
言われてみれば、エッシャーが描く階段がいっぱいあるまるで崖っぷちの
海辺にたっている四角い箱を積み重ねた様な、不可思議な家々は南イタリア
の海辺によくある風景を思わせます。

一つの画面に飛ぶ昼の世界の鳥と夜の世界の鳥、平面の中に無限にはめこま
れた魚と鳥、4次元にも5次元にもなってる家。上から落ちる滝が落ちる先は
滝の最上部。一つの階段を永遠に上り続ける人々と降り続ける人々が回歩
している絵。その不可思議な世界は渋滞や混雑が起きても致し方ないと
納得の、吸い込まれる倒錯世界です。コンピューターがない時代にこれほどの
立方体や平面を無限に組み合わせられた彼は数学的天才だったに違いありません。
エッシャーがこの世界を描いた当時も美術的注目よりも数学や心理学者達が
彼の描く世界に多大な感心を寄せていたそうです。

私が大好きなヒロエニムス・ボッシュの作品をリトグラフに起こした作品
もあり、ちょっと感動しました。エッシャーはこの中の女性のモチーフ
が気に入っており、自身の作品の中にもその後何度か登場させてました。

エッシャーは数多くの生物をモチーフとして描いていますが、自身の
数学的理論に基づいた新種の生物も創造して作品に登場させてます。
48語もの長い学名を持つトカゲの様な体を持ち人間の足が6本ついた
つぶらな瞳を持つ生物はオランダ語のニュアンスをそのまま訳すと
「でんぐりでんぐり」という名前だそうで、エッシャーの作品の中では
階段部分は6本の足を駆使して上り下り、平地ではアルマジロのように
まるくなりキャタピラのようにグルグル回って進んでいます。
とてもキュートで私は一目惚れしてしまいました。
image103.jpg
よくできたフィギア「でんぐりでんぐり」
image102.jpg
平地を歩く時はこのように丸くなります。

一つおもしろい試みの部屋がありました。
エッシャーの無限ワールドを画像として3Gのように映し出している
その部屋では、4つの画面があり、うち3つは直接画面に手をふれると
指の方向どおりにエッシャー生物が動きます。矛盾のない無限世界は
CG処理しても完璧に再現できているのでした。残る1画面は「深み」
という作品を画像に起こしたものです。トビウオが前後左右上下に
直線に規則的に並んだ絵ですが、カメラがあらゆる方向からその絵を
眺めるような視点で映像ができていて、三面鏡を覗き込んだ時の様
なワクワクする不思議な無限が矛盾なく映し出されていました。

混雑も手伝ってミュージアムを出た時には2時間もたっていました。
出てからの重要なお楽しみが一つ。
300円でエッシャーフィギアが買えるガチャガチャの販売機が
設置されているのです。「ガチャガチャ」というときめきプレミアム
付きで面白フィギアがゲットできるのですから購入必至です。
そして出て来たのは一番欲しかった「でんぐりでんぐり」!
う・・嬉しい!おみくじで大吉にあたったような気分です。

エッシャー好きならぜひトライしてみてください。

上海水族館と昆虫館

  • 2006-12-11 (月)
  • Blog
  • 作成者:Yoko.H

上海ルポ続編です

今回の上海旅行の目的の一つは博物館、美術館、ギャラリー巡り
です。というわけでキラキラ電車に乗って行った浦東エリアでは、
上海海洋水族館、上海大自然野生昆虫館に行きました。

まず上海海洋水族館へ。アジアで「最大級」というこの水族館、「最大」ではないのか?という疑問は残りますが、なかなか見応えありました。
世界を8ゾーンにわけての展示、火山の爆発音や、ジャングルの野鳥の声などBGMにも趣向をこらしてます。あまりの噴火音に魚が心労しないかやや心配になりました。155メートルものトンネル水槽もあり、巨大ザメや、3メートルもあるアマゾンの怪魚ピラルクが頭上を泳いだりして迫力満天でした。

印象に残ったシーンとして、
*鴨とワニが同じ水槽にいた。
 ←これは何を意味してるんでしょうか。
*上海のアザラシも水中立ちしていた。
 ←日本の動物だけたってる訳じゃないらしい。
*広いペンギン館の水槽のペンギンが5羽くらいしかいなかった。
 ←横のテレビビジョンには世話係のおじさんに餌を貰う数十種類 のペンギンちゃんの姿が。
 気になります。あとのペンギンどこにいったんでしょうか・・・

お次は、上海大自然野生昆虫館です。
ここはなんというか・・・レトロというか退廃的ムードのただよう場所でありました。ちょっと見世物小屋感がなくもなく・・・。みている側に微妙な後ろめたささえ感じさせました。なにかゲージやガラスケースがややせますぎるのです。

昆虫は生きてるものだけでなく標本もたくさんありました。
美しい世界の蝶などかなり数があり見応えあります。おしむらくは、経費節減なのか、すいてるからつけてないのか、照明が所々しかついてなくて、暗すぎてちょっと見づらい状態だったこと。
これら貴重な蝶や、タランチュラなどわりとお手頃価格で売ってますが、もちろん買って帰ったらワシントン条約に違反、成田で没収、なので眺めるだけです。お土産用に標本を額装などもしてましたが、どうもその額装が思いっきり裏目にでてるようでした。コバルト色の美しいアマゾンの蝶。なぜかハート形に切り抜かれたピンク色の紙の中央に鎮座し、さらにハートマークの装飾品が飾られてます。うーんこのセンス・・・微妙です。
見終わっての感想は「大自然野生昆虫館」、少々名前負けしてる感
否めないな。という所でしょうか。でもちゃんとヤギもフクロウもいましたよ。隣同士だったけど。世界最小のピグミー猿もかわいかったです。ヘビのコーナにいたけれど。

平日はどちらもスキスキでゆったり見られます。八景島シーパラダイス(行った事はありません)でぎゅーぎゅー詰めでみるならば上海水族館オススメです。
気分はムーミン谷のヘムレンさんなら無数の蝶の標本がある大自然野生昆虫館も必見でしょう。

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写真1は上海のアザラシも水中立ちしていた!の図

image087.jpg
写真2は大迫力頭上をいく巨大ザメ!の図

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写真3はカメムシの顔はチャップリン?ユーモアのある展示の図

ちょっとお知らせ

  • 2006-12-08 (金)
  • Blog
  • 作成者:Yoko.H

昨日発売のHanakoのイラストの仕事をしました。
占い特集号で私は「アイルランドの数秘術占い」(P44〜57)
のところのイラスト描いてます。
もし機会があったら見てみてくださいね。

それから今出ている「版画芸術」134号の112ページに
私が通っている工房「ザボハウス」の紹介がでてます。
原宿という好立地。プロの作家や、イラストレーターや
趣味として来ている方、皆、仲良く楽しく(笑)気概を持って
制作している工房です。
こちらも機会があったら見てみてください。
私の作品も小さいながら載ってます。

キラキラ電車に乗る

  • 2006-12-06 (水)
  • Blog
  • 作成者:Yoko.H

滞在中、上海はずっとくもり後夜雨というお天気でした。
気温は東京と殆ど同じ感じです。

二日目はまずBUNDバンドと呼ばれる外灘(ワイタン)エリアへ。
クラシックな洋館を総合商業施設として再開発したビルをさらっと見学。
ここはしいていえば丸の内に最近、建っている商業ビル群と似ていて一つの
ビルの中に、おしゃれなレストランと、スパ、ファッションのショップが
一緒になっている様な所でした。お値段も東京に近かった。

お客様も時間が早かったせいか殆どいなくて、日本人の奥様お二人がカフェ
で優雅にブランチしてました。
地元の庶民の皆様指数ゼロな感じです。面白かったのは現代アートのオブジェ
やフィレンツェで作ったと言う真っ赤なガラスのシャンデリアなど、インテリア
に東京のそれとはと違う光るセンスを感じた点です。

というわけで、早々に引き上げて、キラキラ電車に乗って、対岸の世界屈指の
高さを誇る東方明珠塔がある浦東(プードン)エリアへ。

正式には外灘観光隧道(ワイタン観光スイドウ)というらしいですが。キラキラ電車
の方があってます。滞在先のFさんに「面白いから乗ってみて」と言われて乗って
みました。確かに、人生で一回は乗ってみる価値あります。
対岸までの地下道を5分かけて走るのですが、ガラス張りのワンボックス(イスなし)
片道30元(480円)はここではかなりお高いです。

走り出すと前方にドリルのようにグルグルと回る電気の光が。
我々はこの光のトンネルを進んで行くのでした。なんか微妙にチープなかんじです。
すると前後左右でレザー光線(を模した?)光がこちらに向かって発射。ムム・・
これは攻撃なんでしょうか?光に目がくらんでいると今度は前方に揺らめく人影3体が。
それにしてもこの揺ら揺ら具合は一体何かしら?と思わず凝視しました。どうやら下から
空気を送りこまれた風船人形のようです。手が長く作られてるので車体にぶつかってきたり
なでまわしたりのびっくり攻撃付きです。あっけにとられているうちに電車到着。
降りてきた外国人(100%観光客)はみな曖昧なウーパールーパー顔です。

上海に行かれる皆様、このキラキラ電車、片道30元ですが、往復券買うと40元と
お得です。たぶん片道だけで十分です。でも一回は乗ってみる価値ありますよ。
題してレトロイリューション。上海、懐広し。

というわけで今日はここまで。

上海カオス日記

  • 2006-12-02 (土)
  • Blog
  • 作成者:Yoko.H

11月23日から27日まで、上海に行ってきました。
アジア圏、初めての本格的旅行です(除く2002年
ワールドカップ準決勝観戦、ソウル一泊弾丸ツアー)

総括しての感想。
上海はエキセントリックかつカオスな街でした。
よく外国人の方が、「東京はカオスな街だ」と言うのを耳に
しますが、それは違いますね。上海、あれぞカオス。
六本木なんてセットみたいなものです。
英・米・仏の租界地だった上海は当時フランスやイギリス人が
建てたヨーロッパ調の建物が市内各地に残っていて、私の
想像よりもはるかに欧州の匂い漂う街でした。

滞在は上海在住の家人の友人宅です。中国語がすでにペラペラ
なFさんが空港まで迎えに来てくれたので、心強いスタートです。
なにせ中国語はシェイシェイくらいしか分からないのです。

空港についていきなり異国の地だと強く感じるサウンドが。
とにもかくにもどの車もクラクションを鳴らしまくっているの
です。一瞬事故か?渋滞か?と思いましたがどうやらそうでは
ないらしいのです。ここではいつもつねにそうなのだとFさん。
タクシーに乗り込み市内に入ってもクラクションの数は減りま
せん。なっ何故・・・

でもその理由に気付くにはそんなに時間を要しませんで
した。どうやら日本的常識交通ルールは存在しておらず、
人も車も自転車も思ったように自由に歩き進んでいるのでした。
タクシー車中にいると・・・こっちがどっきりする様な至近距離
に自転車がすりよって来てついでに前を横切っていきます。
タクシー「ププーッ」とクラクション。さらに左折時(右側通行
です)横断中の人々がまるで存在しないようにタクシー突進。
さらに追い打ちを掛けるようにタクシー「ププーッ」と人々に
クラクション。しかし人々も負けてはいません。クラクションに
ひるむ事なく構わず前進。さらに赤信号でも普通に前進。
とまったり、小走りしたりなんてしません。いったいどんな芸当
でお互いが接触しないですんでるのか理解不能なのですが、この
街の人々はお互いがうまくそれで調和しあっているようなのです。

こんな具合で常に街中にクラクションが響いているという訳
なのでした。
なんど後部座席でブレーキを踏んだ事でしょう。なかったけど。
中国雑技団・・・そのすばらしい技の数々の秘密を早くも
宿泊地への道中で発見した私でした。
彼らは庶民レベルで、生まれついてから、日常生活において
非常に高度な反射神経と物体距離感覚を身につけながら育って
いるのです。ある意味テレパシーとかインスピレーションとか
もしかしたらテレポーテーションとかも使ってるかもしれません。
どうりで・・・街の皆さんがすでに十分雑技団でした。
おそるべし中国4000年の歴史。

という訳で。初日はいごこちのいいお宅に無事ついて、
美味しい中国茶を入れていただいて、「気」の流れ
がよい部屋でクッスリおやすみなさい。

ネット復活

  • 2006-12-01 (金)
  • Blog
  • 作成者:Yoko.H

ここしばらく、モデムの調子が悪く、ネットに繋がりづらかった
り、全く繋がらない時間帯があったり、だましだましつかっていた
モデム君がとうとう先週の火曜日に完璧にコトキレました。
その後12日間、今日まで、全くメールもネットサーフィンも
できない生活してました。

その間5日間、上海に行ったりなんかもしてました。
やっと今日、新人モデムちゃんがやってきて、無事復活です。
新人ちゃんなのでスピーディかつやる気に満ちてます。
それにしてもこんなに長い期間ネットと繋がらなかったのはたぶん
十数年ぶりです。
つかえなくなって改めていかに生活をネットに頼ってるか実感
しました。

まず問題は、いまどきは殆ど電話より、大事な用件もメールで
しあう時代なので、メールが数日間全くみられないのはやはり
生活に支障がありますね。相手も返事が来なくてもなかなか
電話してまで確認しないこの時代ですもんね。

ネットにしてみても、昔ならイラストの資料調べで図書館通った
りして半日コースだったのが、いまならすぐインターネット検索
で画像付きで観る事ができる。
上海行きのリムジンバスもネットで予約・・・のつもりで悠長に
かまえてました。ふと前日気付きます。あっ・・ネットが使えない
・・直接予約ができないんだ・・・それでは、リムジンの停留所
の近所のホテルの電話番号をネット調べなきゃ・・・って無理で
しょう。今って本当に便利な時代になってたんです。この時間の
短縮をもっと有意義にいかさねばならないかもしれません。

あっ・・でも短縮したぶんパソコンに向かってメール打ったり
意味もなくサーフィンしてるんだから、もしかしたらたいして
変わってないのかもしれません。

追伸 相変わらず「のだめ」おもしろすぎる!

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