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ようこそ「Celtic Forest」へ

1999年より銅版画を作り始めて以来、ケルトの森をテーマに制作をしています。
多くの秘密や伝説を内包しているケルトの神話、国を持たなかった民族の知恵と信仰、ドルイド、木の暦、口承民話などは私を強く惹き付けました。それらからインスパイアされたケルトの世界は私の中で新しい森をつくり広がっていきます。
Yoko Hayashi

銅版画って・・

  • 2010-09-16 (木) 11:45
  • Blog
  • 作成者:Yoko.H


<ガラス板の上でインクの色をつくります>

もうすぐ個展が始まります。
これから会えるであろうたくさんの皆様との出会い
を楽しみにしつつ、今、いろいろと準備に追われる
日々を送ってます。

個展の時に必ず何人かの方に聞かれることがあります。
「銅版画って・・・なんですか?」と。
確かに、学校の美術の時間などで少しドライポイントを
経験した方はいても、多くの皆様にとってはあまり想像
しづらいものですよね。
「銅に刷るんですか?」と聞かれたことも・・。

今日は銅版画の工程の一部「刷り」の段階をちょとご紹介します。


<これが出来上がった銅版。ここにインクを詰めて行きます>

よく知られている銅版画のイメージは黒一色ですが、私が比較的
多用してるのは一般多色刷り(一枚の版にたくさんの色を置いて、
一度で刷る)という方法です。

<版の溝にしっかりインクが詰まるよう色を詰めてゆきます>

これを人絹と呼ばれる布や紙、あるいは手などを使ってなるべく
素早く拭き取って行きます。

<拭き取り終わった版はこんな感じに・・>

この版は雁皮(ガンピ)と呼ばれる和紙に刷るので、ここで
水バットにこの版を沈め、同じく水にい沈めたガンピを版の上に
定着させます。水気を布で拭き取って、刷毛でノリをつけ
更に水分を拭き取とります。
(*今回の刷りは雁皮刷りと呼ばれる刷り方ですが、全ての
版がこの方法で刷られてるわけではありません。
直接紙にすることもよくあります)

<水バットの中でガンピを乗せて水を切っている状態です。>
*ガンピとは、そもそもうすーい紙です。身近な例えで言うと
脂とり紙のような感じです。それを水にしずめると色味はやや
あるものの、かなり透明に近い感じになります。画面でも良ーく
見ると銅板の上に同サイズのガンピが乗っているのがわかります。

ここまできたらいよいよ刷ります。
私はハーネミューレというドイツの紙を使っています。
この紙もしばらく水につけておきます。それを吸い取り紙で
水分をとってから銅版と共にプレス機セット。

<プレス機を回してそっと紙をもちあげます。この瞬間が一番
ドキドキと同時にワクワクする瞬間です。うまく刷れてますように!>

大丈夫、うまくすれてました。
銅版画は一回で一枚しか刷れません。もう一枚刷りたい時には
インク詰めの作業をまた一から始めます。この版のように大きい
もので多色だと工房の開いてる時間内では私の場合色数が多いので、
一日1枚しか刷れません。

<刷り上がりはこんな感じ。ガンピが乗っているのでなんとなく
きなりな空気感のある仕上がりになっています。>

刷り上がった作品を水張りテープで板に貼り、うえからロール紙を
かぶせます。
最後は灯油やガソリンでインクを落とします。
一仕事おえて、さあまた明日もう一枚!

こんな感じで銅版画の作品を刷って行きます。

この刷りの工程の前に版を作り込んで行く工程があります。
500年前からやっていることはほぼ変わっていないという
アナログな銅版画。
それでも制作していると自身日々新しい発見があります。
技法も多岐にとび、作家の表現で同じ技法でも違う表情をみせます。
いわば作家であると同時に職人でなければならず、
それだけにもっとこうありたい、という思いにも駆られるわけで、
そこがまた魅力でもあるのでした。

コメント:5

Junko 10-09-19 (日) 0:01

うー・・・やっぱり一回体験してみたいかも!
でも、絵が上手じゃないから今一歩がふみだせませーん(= =)
お姉ちゃんの絵は繊細ですごい!

Yoko.H 10-09-19 (日) 2:25

<Junkoちゃん
銅版画をやってると知らず知らず無心になってる瞬間が
あったり、あれしてこれしてこうやって・・なんて色々
頭の中で組み立ててる瞬間があったり・・・そうかと
思えば手も動いてるけど、口も動いてる!という感じで
みんなで作業しながらあれこれおしゃべりしたり・・。
時間が「あっ!!」っという間に過ぎます。
この日記のような大きい版の刷りは集中しないと終わら
ないから「無心」モードかな。
個展が終わったらすぐ工房にも復活するので
いつでも声かけてね。絵は私のような具象でも抽象画でも
大丈夫だよ。

サカ 10-09-20 (月) 21:45

林様

こんにちは!
本日個展に伺わせて頂きました、珍名字の者です!

早速、Websiteを見させて頂きましたが、
どの作品も素晴らしいですね!
特に色使いに感動しました(^^)
それにしても作品が完成するまで、時間がかかりそうですね。。。

制作に時間がかかる過程も良~く分かりました!
今度、ぜひ「サボハウス」にもお邪魔させて頂く事もあると思いますが、
よろしくお願いします!

来年、6月の個展も楽しみにしています!

今日は、作品のご説明、お忙しい所、本当にありがとうございました!

ではでは(^^)

Yoko.H 10-09-20 (月) 21:56

<サカ様

今日はお休みの所お越し下さいましてありがとうございました。
色々とお話しできて楽しかったです!
色彩のこと、ありがとうございます。嬉しいです。
工房の方の作品でもわかりますように、銅版画はその人の
表現方法で全く違った表情を見せるところもまた魅力です。

是非お時間ある時に見学だけでもいらして下さいね。
お会いできること楽しみにしてます♪

sakurasnow 10-09-26 (日) 19:14

Wow! I remember that you told us about your process when you visited, and it sounded so complex and time-consuming (I can see that it is!). I so enjoyed seeing these step-by-step photos of the process, and the beautiful finished print!

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