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ようこそ「Celtic Forest」へ

1999年より銅版画を作り始めて以来、ケルトの森をテーマに制作をしています。
多くの秘密や伝説を内包しているケルトの神話、国を持たなかった民族の知恵と信仰、ドルイド、木の暦、口承民話などは私を強く惹き付けました。それらからインスパイアされたケルトの世界は私の中で新しい森をつくり広がっていきます。
Yoko Hayashi

テオ・ヤンセン展

  • 2009-04-24 (金) 23:03
  • Blog
  • 作成者:Yoko.H


<テオ・ヤンセン>

4月の2週目、日比谷パティオで開催されていたオランダ人
アーティスト、テオ・ヤンセン展を観に行きました。

残念ながら展覧会はもう終了してしまったので、テオの動画を
見られるサイトを紹介致します。
http://www.strandbeest.com/
(こちらはBMW south africaのCM)
http://www.youtube.com/watch?v=WcR7U2tuNoY

テオ・ヤンセンの作品のことは以前テレビで紹介されていた
の観た時以来、魅了されて気になっていました。
その時、テオの作品は砂浜で風を受け、まるで生きているように
歩いていたのでした。自然の動力のみで。
それは太古の昔からそこに存在しているようでもあり、
これからもずっとそこにいつづけ、一人、風に任せて歩き
続ける孤独な生き物のようでもありました。

海辺の低くたれこめたグレイの雲。中世のオランダの空の
ようなブルーとグレイとピンクが混じり合った不穏な空模様
の下、群青の海を背景に徘徊する姿は一つの作品としても
完璧なシチュエーションでありました。

テオの作り出す生命体は「ビーチアニマル」と呼ばれる生物で
その体は無数のプラスチックチューブやビニールテープ、
からできています。
個体によってはビニールシートの羽をもっているものもいます。
いくつかの「期」にわかれ恐竜のように進化し、時代によっては
全身を木片でまとい、まるでロボットのような姿に変化してる
ものもいます。
極めて無機質な物からで来ているにも関わらず、どこかいとおしさ
を感じる有機的な力をはなつ存在感があります。

動物のような感情は殆どもたず、ただ虫のごとく、あるがまま
なすがままに生きている感じが、個人的には「アニマル」
というよりは「虫」を思い起こさせます。

テオの作品を見ているとどうしても宮崎駿の「風の谷のナウシカ」
に出てくる腐海の虫がオーバーラップしてくるのです。
http://www.allmovie.com/work/53484
虫とは思えない大きな体。硬質で威風堂々とした姿。
テオがナウシカに影響を受けたとは思わないのですが、
逆にテオに一度DVDを観せてみたいという気持ちになります。

特設テントの会場でいよいよテオ作品の実物に会えました。
風も砂もないテントの下で、彼らはまるで化石のように
じっとしていました。ビニールテープには砂がこびりつき
翼のビニールシートも破れ黄変していました。その姿は彼の
生きて来た人生を物語っているようでもあり美しいたたずまい
なのでした。中央に一機、動かしてもいい小型のアニマルが
置かれていて、実際に手で押して動かす事ができました。
想像以上に軽く私の一押しで無数の足が歩き出すコラボレーション
は共に生きているようで気持ちが浮き立ちました。


<会場にはテオが描いたスケッチも展示されてました>

でもやはりテオ作品は屋根の下ではなく、風吹く海辺が一番の
生息場所だと改めて実感しました。会場に流れている作品のDVD
がとても美しかったです。

コメント:4

ぢんのおぢさん 09-05-08 (金) 6:12

ハロー
動画を見たけど、ちょっと気持ち悪いのぉ~
地球が最後の日を迎えて、人類がすべて死滅した後も、こいつらが動き回っているような気がして、気色悪るかった。

Yoko.H 09-05-08 (金) 9:15

<ぢんのおじさま

たぶん、動き回ってますね。
でも彼らが一番動力を発揮する地面の素材は砂地のようです。
風の強い日ならきっとうごめいている事でしょう。
殆ど廃材利用でつくられてるんですよ。
プラスチックの廃材の配管が体の主要成分です。
でも中には木材でキャタピラーのようなボディをもっている
ものもあってそれはかなり巨大で、まるでガンダムとかに
出てきそうでした。
ぢんのおじさんのお家のベランダから見える海辺にお一つ
いかがですか?

猫ママ 09-05-15 (金) 8:48

凄く面白そうです。
こういうのやっているの知りませんでした。
いけなくて残念。

最後のスケッチ面白い。
こういう家が突如目の前に現れたら一寸びっくり・・かも。

Yoko.H 09-05-15 (金) 19:23

<猫ママ様

テオのスケッチも一つ一つなかなか味のあるものでした。
会場の壁に無造作に貼られていました。
作品はきっとDVDでオランダのというかヨーロッパの?
海辺を歩いているものをみるのが一番ふさわしい見方の
ような気がします。風のないテントの中で殆どじっと
してる彼らは本当に化石のようでした。

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