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ようこそ「Celtic Forest」へ

1999年より銅版画を作り始めて以来、ケルトの森をテーマに制作をしています。
多くの秘密や伝説を内包しているケルトの神話、国を持たなかった民族の知恵と信仰、ドルイド、木の暦、口承民話などは私を強く惹き付けました。それらからインスパイアされたケルトの世界は私の中で新しい森をつくり広がっていきます。
Yoko Hayashi

2007-09

風邪も悪くない?

  • 2007-09-13 (木)
  • Blog
  • 作成者:Yoko.H

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久しぶりに喉が腫れて風邪でダウンしています。
熱もあるし、こんな時はまだおわっていない引越しの整理も
ままならず、ただじーっと・・・と思ったらじーっと
しながらできることがあるじゃないですか。

そういうわけでベットの上で次に制作するもののエスキース
などをあれこれと考えてます。
風邪の頭じゃなにも浮かばないかと思ったら、これが意外に
もうろうとして邪念が取り払われてるから良いのか
わりと次々と浮かんできます。
ここのところ引越し等で生活が変化したり環境が整わなかったり
してなかなか湧き上がるものがなかったのでちょっと嬉しい。
いいかも風邪。いや、わるくないかも風邪。

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下絵というのは不思議なもので、そのときの乗りで描いて
「良い」と思っていても、全てが作品になる訳じゃないのです。
夢から覚めるじゃないけれど時間が経つと急に色あせてしまって、
結局作品にならずそのまま終わってしまうものもあれば、
輝き続けてさらにバージョンアップして本画になるものもあります。
時間を経て急に息づいてみえて作品になる絵もあったりします。

私は常に小さいスケッチブックを持ち歩いているのですが、
瞬に思いついた絵はかならず描き留めるようにしてます。
あらたまって机に座っている時よりも、カフェ一人ランチなんて
時の方がひらめきがあったりするのでスケッチブックは携帯必需品です。

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ところで、風邪の時は変な夢とかみたりする私です。
昨夜の夢は友人家族と海の上、船に乗りつつ3つの虹を眺めました。
すると海上が上下に大揺れし大地震がくるというものでした。
大地震なんて来ないで欲しい・・・

写真は「入選」をいただき先週搬出して家に帰って来た、
ギャラリーハウスマヤの装画コンペに出した作品です。
トリミングしてありますが「赤ずきんちゃん」は塩ビ版に着彩
のちょっと新境地です。

metropolitana

  • 2007-09-10 (月)
  • Blog | News
  • 作成者:Yoko.H

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産経新聞社が発行している東京メトロ主要駅に
置かれているフリーペーパー「metropolitana」。

http://www.metropolitana.jp/

20代〜30代の働く女性がターゲットの月刊誌
とのことです。
今日から置かれる9月号「たびたびひとり旅」特集号
の「お仕事の道具たち」というコーナーに銅版画家
として載せていただいております。
3日程度でなくなってしまうとのことですので
通りかかったらみてみてくださいね。

撮影は日頃通っている原宿の工房「ザボハウス」で
行われました。
URLはこちら↓
http://www8.ocn.ne.jp/~zabohous/index.html

江戸の空はどこまでも広く・・・

  • 2007-09-07 (金)
  • Blog
  • 作成者:Yoko.H

前回の日記の続きです。
芸大美術館「金刀比羅宮 書院の美」展の同時開催
「歌川広重 名所江戸百景のすべて」展 を観ました。

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<堂々とした美しい「千住の大橋」>

これら広重の浮世絵はすべて芸大の収蔵品なのだそうです。
大学創立120周年を記念して修復を終えての展示という
ことでどの作品も発色よく、見応えありました。
正直最初は「浮世絵の風景だけずっとみて面白いものだろうか・・・」
などと思っていたのですが、数点観ただけで、それは余計な
杞憂だと気付きました。

なにより惹き付けられた理由は、実際にある(いや「あった」
と書くべきでしょう)場所の風景画であったということでした。
次々に視界に入ってくる情緒ある江戸の自然、街並を眺めて
いるうちに、本当に四角い窓から覗き込んでいる様な気持ちに
なりました。もちろん広重の構図力が窓へ導く強い引力に
なっていたことは間違いありません。100点は圧巻でした。

ですが「江戸」の魅力に浸ると同時になんともいえない切ない
気持ちに心が満たされました。それもあって窓を覗き続けず
にはいられなかったのだと思います。
作品の殆どが今から150年程前に創られたものでした。
それまでの江戸幕府以前からもずっと続く自然溢れるこの美しい
世界を現代人はたったの150年で跡形もなく無味乾燥な世界に
変えてしまったのだと思うと切なさ、痛さ、皮肉さなど色々な
感情が湧いてきました。一言で言うなら「もったいない」が適切
なのかもしれません。
いくら戦争や地震があったとしても、もう少しうまく復刻する
ことはできなかったんだろうか・・・とヨーロッパ等を翻って
みると(彼らは歴史的建造物をよく完全修復してます)思わず
におれません。

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<今は目黒→恵比寿間のマンション密集地「目黒千代か池」>

江戸には美しい湿地帯や滝や山、崖、河川、橋、海がありました。
作品のあちこちに富士が描かれてます。
実際こんなにも江戸から富士が見えたのだろうかと思ってしまい
ますが、今でもあちこちに「富士見ヶ丘」や「富士見橋」
「富士見坂」などがあることを思えばそれは嘘ではないのです。
その他、東京のあちこちに残るやや大げさ?と思ってしまう地名
もこの頃の風景をみるとやっと納得できます。
広重が描く江戸の空はどこまでも広く、少しの高台で視界は
遥か向こうへ飛んでゆくのでした。
なくしてしまったものは大きすぎます。

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<「王子不動之瀧」戦後北区の滝野川中学校建設に伴い姿を消した>

ゴッホやゴーガン、モネに強いインパクトを与えたと言う
浮世絵。会場では実際彼らが触発されて描いた作品と浮世絵を
並べて比較して見られるようにもなっていて興味深かったです。

「金刀比羅宮 書院の美」展

  • 2007-09-02 (日)
  • Blog
  • 作成者:Yoko.H

東京芸術大学美術館で開催している
「金刀比羅宮 書院の美」展を観に上野ゆきました。
知らなかったのですが、行ってみると同時開催で
宇田川広重の「名所江戸百景のすべて」もやっていました。

まずは「金毘羅宮 書院の美」展ルポ

今回は金刀比羅宮の表書院、奥書院を飾る襖絵130面、10室
を再現した展示でした。
ポスターにもなっている応挙の「遊虎図」、
「遊」の字が冠してあるだけあって、威厳とか強さよりむしろ、
大きな猫とでも言いたい虎は愛嬌に溢れているのでした。

image307.jpg
(応挙「遊虎図」の虎)

楽しみにしていたのは若冲の「花丸図」です。
植物に与えられた個性、色彩の美、本物の品格を堪能しました。

行ってみて分かったのですが、今回の展示、実は全体の半分
くらいがキャノンの高性能プリンターで印刷されたレプリカ
でした。若冲も例外ではありません。
いかに技術が進歩しても所詮レプリカはレプリカでしかない。
本物と並んだことで返ってそれが際立ってました。

金比羅参りにまつわるエピソードや品々も展示されてました。
江戸時代の人々にとって「金比羅参り」がいかに「憧れ」で
あったかということを知りました。

中でもお気に入りのエピソードを一つ。
「一生に一度は」とどんなに思っても、金比羅参りが叶わぬ
人々は、飼い犬を自らの代理として金比羅参りに旅立たせたの
だそうです。
首にしっかりと巾着を巻き、中には飼い主の名前と住所。
お札とお賽銭のお金、手紙をいれて、飼い主は金比羅方面に
むかう旅人に犬を託したのだそうです。旅人を終えた旅人は
ちゃんと次の金比羅方面の人に犬を託し、と人から人へ託され
やがて犬は無事金比羅さんに到着し、新しいお札をもらい、
それをしっかり首に巻き付けてもらいまた旅人に託されて帰途
につき一人でちゃんとお勤めを果たし戻って来たのだそうです。

こうした犬は「こんぴら狗(いぬ)」と呼ばれ人々に手厚く
扱われたのだとか。
江戸時代の人々の人情が伝わってくるような何とも微笑ましい
お話です。
オフィシャル?こんぴら狗のグッズがなんとも愛らしかった
です。

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(愛らしい「こんぴら狗」陶器の置き物)

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