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ようこそ「Celtic Forest」へ

1999年より銅版画を作り始めて以来、ケルトの森をテーマに制作をしています。
多くの秘密や伝説を内包しているケルトの神話、国を持たなかった民族の知恵と信仰、ドルイド、木の暦、口承民話などは私を強く惹き付けました。それらからインスパイアされたケルトの世界は私の中で新しい森をつくり広がっていきます。
Yoko Hayashi

版、返る

  • 2006-10-30 (月) 12:02
  • Blog
  • 作成者:Yoko.H

そうなんです、先々週の木曜日に私は大事な制作済みの3版刷
内の1枚の版を無くしてしまったのでした。Oh My God!!

先々週の木曜日、問題の版を工房で刷ろうと思って家で探して、
ふと、先日工房で刷り増ししたのだからそのままおいて来た事を
思い出し、工房に到着。マップケースを開けてみたら・・・
ほらやっぱりありました。よかったよかった。

でもまずもっと時間のかかる作品から刷ろう・・・と思い、
別の版からとりかかり刷り終えた、2時間半後、ではいよいよ
お次はあなたの番だよ、と自分のテーブルすみに目をやるとそこに
例の版がない。・・・確かにマップケースから取り出した所までの
記憶があるものの、それから後の記憶がないんです。
無意識の行動だったのか、心ここにあらずだったか、いやとうとう
ボケが始まったか・・・。
とにかくここに無いのなら後はマップケースの上の吸い取り紙が
置いてある共用の台か、実はマップケースからとりだしてなかった
とかしかありません。いやもーぼけてるかもしれないしね。

が、しかし、初動捜査では何れからも発見されず。いよいよ
私もマジ顔です。最初は一人無口にテンパって探してるものの、
さすがに「あれー」とか「ないなー」なんて言葉を連発されれば
周りもいやでも異変に気付づかされます。優しい皆に心配されて
とうとう、版紛失をカミングアウトしました。
皆も色々と誘導尋問してくれます。
「マップケースの中は全部探した?」「エプロンのポケットは?」
そうですななくした版は10センチ角程の小さいやつ。
道具箱も、マップケースも、ロッカーも吸い取り紙の間も、
作業台も、トイレの中だって探しました。最後は友人も手伝って
くれてゴミ箱までも探しましたが、どこにもない。
何故?どうして?疑惑の銃弾・・ミステリー・・・。

でも人間の記憶や自信なんて曖昧なもので、あまりにも探して
ないとなると「本当は家にあるとか?」と言われると急に自信
が無くなって来るのでした。さんざん「今日工房で見た!」と
主張してるものの、もはやそんな自分自身も疑いたくなって
くるような状況です。工房も終わりの時間を迎え、やむなく
「捜索願」の貼り紙をし、今日居合わせた友人にもメールして
とぼとぼと家路につきました。家についてからも一人後退催眠
状態で、色々な想定を勝手に作っては新たに探すところを考え
たりしました。私が工房に行ってない日にも関わらず、私の
一人想定を聞いた友人がわざわざ工房を再捜査までしてくれて、
もう本当に有り難い事この上なしで、皆様の温かさが伝わる
のでした。

そんな憂鬱な中、パン屋さんでパンを買った時の事、おつりを
もらってポイントカードももらって。悠然と微笑み場を立ち去ろう
とした私に店員さんが一言「あの・・お客様、お品物・・・」
はっ!おつりだけ貰って帰ろうとしてますよ私。もうこうなると
増々、自分の脳みそに自信がもてない〜、その日帰って改めて
家で版を探したのは言うまでもありません。

がしかし、とうとう先日の土曜日、私に吉報が舞い込んできま
した。無くした当日工房にいあわせたMさんからで、私の
メールを見てまだ見つかってない事を気にかけてくれていたようで
まさかね・・・と思いつつ自分のマップケースをみてくれたので
した。そうしたら、そう、そのまさかですよ〜まさかだった!(涙)いやしかし何故そんな事が!?という訳で我々の推理では、
私がうっかり吸い取り紙の台の上に版を置き忘れた。Mさんの
マップケースはすぐその下にあり、その日何枚かの版を一度
まとめて吸い取り紙の上に置きその後しまったのだそうです。
どうやらその時に私の版も一緒にMさんのところへ回収された
のだろうと・・それしか考えられません。でもとにかく、よかった
そしてわざわざ掃除までしてマップケースみてくれてありがとう!
Mさん。そしてよかったよ、ボケてませんでしたよ私。
おめでとう自分。→実はこれもかなり不安なポイントだった。

Mさんが私のマップケースに戻してくれてるとの事なので、明日
感動の再会をします。そして今度Mさんに会ったら熱烈にハグさせ
て貰おうと思っている私なのでした。
みんな親切に気にしてくれてありがとうね!
そしてどんな時もnever give up&Do my best(女長島と呼んで
下さい)は大事ですよ。と新たな教訓になりました。

コメント:2

永島 06-10-30 (月) 14:23

版、見つかって良かったですね〜。
(私が行ったときも版紛失の話題が出てました。)

今度一版多色刷りしたくてハヤシさんの作品をじろじろ見に来たんですが…
見ただけじゃよく分かりませんね…。一版かどうか、とか。

Yoko.H 06-10-30 (月) 15:54

<永島さん

コメントできましたか?すんなり。私の周りではここに書き込めない
申し出が殺到してるので。よかったです。

そして、版発見の件、どうもありがとう(感涙)
ほんとうに、皆が心配してくれたお陰です。なんて良い人達なんだー。
しかし、うっかり吸い取り紙の上に置き忘れてる時点ですでに、
もうろく入ってます・・

私の版画は圧倒的に一般多色刷りが多いですよ。
なので工房では苦行派の「一般多色地獄」と呼ばれています(笑)
一日一枚しか刷れないのもかなりあります。非常に非効率的です。
その上、2版刷りとかの方が、刷る上では楽かもしれませんね。
やり方にもよるかと思いますが。

今回無くした版は珍しく3版刷り。とはいえ、中版の絵の部分は
2版刷りで外側に柄文様の版を刷るという(この版を紛失)やりかた
なのでぱっと見は2版刷りくらいに見えるかな。
今度となりに座ったら多色地獄で悶絶する私を見てください。
いや、たぶん見届ける前に帰る時間がくることでしょう。

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