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ようこそ「Celtic Forest」へ

1999年より銅版画を作り始めて以来、ケルトの森をテーマに制作をしています。
多くの秘密や伝説を内包しているケルトの神話、国を持たなかった民族の知恵と信仰、ドルイド、木の暦、口承民話などは私を強く惹き付けました。それらからインスパイアされたケルトの世界は私の中で新しい森をつくり広がっていきます。
Yoko Hayashi

フンデルトヴァッサーと軽井沢の休日

  • 2006-10-16 (月) 9:55
  • Blog
  • 作成者:Yoko.H

ヴァッサーの家
中は撮影禁止でしたが、入り口付近の模型は
撮影し放題!vivaヴァッサー!!

メルシャンの醸造所
メルシャンはウィスキーをマジメにつくってますの図

軽井沢の窓辺
窓からの風景はイギリス風(美術館ではありません)

刷り増しの日々続く中、個展以前からどうしても観たかった
フンデルトヴァッサー展を観る為に先週(8日、9日)連休を利用して日曜、月曜と
軽井沢に行ってきました。

初めてヴァッサーの作品に触れたのは結構最近の事で、私のお気に入り番組、
テレビ東京の「美の巨人たち」で紹介されたヴァッサー建築「フンデルトヴァッサーハウス」
を観た時でした。
今から2年以上前の事です。そのときの感激はかなりのものでした。
微妙にいびつな形やカラフルなタイルの色使い。壁面の
ディティールに描かれた生物類、そしてなによりあらゆるテラスや
屋上からにょきにょきと生える植物や木々などに一目惚れしてし
まったのでした。私も住みたい!そんな家に。状態です。

表参道の洞潤会アパートが取り壊され、新しく商業施設件住居が建ちましたが、
私は以前からもし洞潤会後に建物が建つなら、ヴァッサー建築の様なものが建ち少なく
とも住居の一部がアーティストレジデンスになってくれればいい
なぁなどとあり得ない現実とは知りながらも切に願ったものでした。
そうすれば表参道の街の個性はより際立ち、豊かな個性を吸引
する原動力になったことでしょう。

とはいえ、70年代にオーストリア、ウィーンに建てられた市の
集合住宅のかの家も当時のリベラルな市長が依頼したとは言え、
その奇抜な様相(以前にはなかった建築)から反対が相次ぎ
着工から9年の時を経てやっと建てられたとのことです。
日本でも観られるヴァッサー建築、大阪市の市営のゴミ処理
施設も、アート的側面は全く無視され「税金の無駄遣い」問題
としてテレビに取り上げられてるのをみるとちょっと寂しいもの
も感じるのでした。

今回、軽井沢メルシャン美術館では元々は画家であるヴァッサー
のペインティング作品、版画作品、タピストリーと併せて
建築物!といいたところだけれど、「の模型」が観られました。
画家としての作品も素晴らしくて、建築物と呼応するカラフルな
色のマーブル状の世界が心を魅了します。加えて図版などでは
絶対にわからなかった画面のマジックを堪能しました。金銀に
加え、カラフルに光るラメ状場の箔が押された版画は観る角度
によって表情を全く変え、立ったりかがんだりして作品をみている
うちにある事がふと頭に浮かびました。
ヴァッサーは日本の浮世絵の版画師たちに協力をへて数々の
木版画もつくっていたり、日本人の奥様がいた事もあって
日本美術への造詣が深い。角度により表情を変える箔の使い方
は伊藤若冲展の時に観た屏風絵の多種多様な金箔銀箔の使い方
を思い起こさせました。

若冲展にて屏風絵の部屋はあえてガラスの間仕切りを排除し
日の出から日没までを模したライティングをしていたのでした。
そうすることで光の当たり方により様々な様相を呈し、変化して
ゆく箔が描画物に命を与える効果を引き起す様をみごとに再現こしていたのでした。

ヴァッサーのカラフルな箔を観ていて、ふと彼もどこかで
日本古来の屏風絵を正しい見方で鑑賞したのではないだろうか、
という思いが鑑賞中ずっと頭を支配しつづけました。

メルシャン美術館ということだけあって、醸造所見学なども
できたりして、一度そちらを見学してから再入場(同じ日なら
なんどでも再入場できます)して、ゆったりじっくり作品を
堪能しました。連休にもかかわらず、かなりすいていて
じっくり作品を観られて幸せでした。

2月に東京日本橋のデパートにも巡回するらしいですが、
もしすごくヴァッサーがお好きなら東京から1時間ちょっとで
行ける(美術館まではもう少しかかります)軽井沢で
11月12日までやっているこちらの展覧会を是非におすすめ
いたします。
東京でのこの手の展覧会はどうしてもドロドロ血並みの人ごみ
になること必至です。規模もおそらく縮小すると思われます。

それにしても軽井沢、空気が本当にきれいだった。
日頃ガソリンや薬品まみれの空気を吸ってるので肺が洗われ
ました。住んでも良いとさえ思えました。
いや、冬の厳しさは未体験です。すぐ気が変わるかもしれません。

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